コロナウイルスの影響でひっそり発表された2020年新型iPad Proですが、その性能についても派手さはなく前世代を購入したユーザーから見ると物足りなさはあります。しかしトラックパッド付きMagic KeyboradやApple流の新しいマウスカーソル発表などはiPadをPC代わりに使いたい人を呼び込めるのではないでしょうか。
iPad7やiPad Airからの買い替え需要としても注目
処理性能を測るためのプロセッセは「A12X Bionic」から「A12Z Bionic」に変更されたのみで、大きな性能アップはまず期待できないでしょう。代わりに内蔵メモリは全モデル6GBであることが報じられており、アプリの使用感はやや向上しそうです。では第4世代iPad Proを買いたいと思うのはどのようなユーザーでしょうか?
昨年までにiPad6〜7、iPad Airを購入した人達が、よりハイスペックなiPad Proに乗り換えたいという需要は十分あるのではないかと思います。PCの代わりに次もiPadでと考えた場合iPad Proは1番の候補となるでしょう。
第4世代iPad Proが新鮮味が薄いのは間違いないことなのですが、トラックパッド付きMagic Keyboard(5月発売予定)の目新しさとiPadOS13.4から対応の新しいマウスカーソル表示によってある程度の売り上げは出るのではないかと思います。
第3世代iPad Proはペンを使うクリエイターに特に引きがありましたが、第4世代iPad ProはPC代わりにテキスト編集などの仕事に使いたいもう少し幅広いユーザー層にアピールする位置づけかもしれません。そうであれば処理能力の向上はそれほど重要ではなくなってきます。
iPadOS3.4の新マウスカーソルは何を生み出すか
iPadOSのマウス機能には多くのユーザーがガッカリしたはずですが、iPadOS13.4の新マウスカーソルはかなり考えられた仕上がりです。AppleがiPadのために本気で作り上げた新しいカーソル操作といった趣きがあります。
当然まだこのマウスカーソルに対応したアプリはほぼありませんが、どんどん活用方法が出てくればPCのカーソルよりも面白いことができる可能性があります。あくまで可能性でありますが、その可能性を感じさせることこそiPadの重要な要素でもあります。
可能性という意味では、LiDAR(ライダー)と呼ばれるセンサーも今後生きてくるはずです。ARコンテンツを動作させるだけでなく作成するためのツールとしてもiPad Proが最適な端末となります。
LiDARスキャナーについては、現時点ではAR機能を生かしたアプリやサービス(家具を配置できる機能など)は限られていますが、今後人気のコンテンツが出てくれば一気に需要な機能になる可能性もあります。いち早く最先端の機能を試したい人向けとも言えますが、年末にリリースと予想される新型iPhoneのための試験導入的な側面もありそうです。
5G対応の次期iPad Proが年内にも出るとの噂
噂の話をどれだけ気にしても尽きることがないので、今回のiPad Proが欲しいと思った人は素直に買うのがよいかと思います。私は11インチiPad Proで限界を感じたので12.9インチに置き換えたかったため即予約しました。
購入を躊躇されている方は対応アクセサリやアプリが出てからまた検討してもいいかもしれませんね。とりあえず手元に届いたらまたレビューしたいと思います。
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