今回はお絵かきアプリProcreateでの基礎的な混色方法をご紹介します。
ブラシの透明度を下げる、ぼかしツールを使う以外にも、以下の方法を知っていれば、混色でさまざまな画材の雰囲気を再現することが可能です。
シェイプ・グレインを生かした混色
ブラシのシェイプやグレインを利用して、混色するのは最も一般的なやり方です。
シェイプは「ブラシの形」のことで、シェイプに粗い隙間やグラデーションがあれば、下の色と描画色を重ねて見せる事ができます。
グレインはシェイプの中に加えるテクスチャです。シェイプと同様の効果があります。
粗いブラシで塗り重ねたとき、色は完全に混ざっておらず、隙間から下の色が見えている状態です。点描のような効果で2色が目の中で混ざって見えるため、質感を感じる混色ができます。
またスポイトツールを使えば、その箇所の中間の色を取得できます。グラデーションが作りやすく、厚塗りでは特に効果的な方法だと思います。
カラーミックスを使用する
「希釈度」を使用した混色と、「グレーズ」での混色は、ブラシの設定パネルで「カラーミックス」の項目で追加できます。
希釈度を調整する
「希釈度」は名前の通り、色の薄め具合を表します。上の図はブラシ透明度を固定したままで、希釈度だけを変更したものです。希釈度が100%になると、色は薄まって出なくなり、ぼかしツールと同じ状態になります。
30〜80%程度に設定することで、下の色を混ぜ合わせならが塗ることができ、油絵具やウェットな水彩のような感じで描けます。
希釈度の下にある「充電」の設定は、希釈度が0%でないときに有効になり、色の量を増やすことができます。希釈度50%前後では描き始めが濃く、徐々に薄くなっていく感じになります。
グレーズを使用する
グレーズは薄く色を重ねていく技法。フラットな塗りになります。透明感のある混色が可能で、薄く均一に色を重ねることができます。
グレインの効果が薄まり、境界線が目立ちやすい傾向がある。
それぞれの混色の比較
どの塗り方でも細かく詰めていけば、似たような仕上がりになりますが、スケッチや描き始めの粗い状態では、かなり差があります。
上の画像では「円ブラシ」のシェイプとグレインを使用して、グレーズ、希釈度50%、透明度をそれぞれ調整して描き分けています。
グレーズを使ったブラシでは、1ストローク内での変化は少ないため平坦な塗りになりやすい。希釈度50%のブラシでは、ぼやけた印象はありますが変化がありストロークの輪郭は目立ちにくい。
透明度だけを調整して塗ったものは、張りのある塗りができます。
さらにそれぞれの混色での塗りの違いを比べてみたものです。
グレーズは透明感のある混色が魅力。希釈度を加えたブラシでは、偶然性のある混色が期待できますが、ややボヤけた印象です。ブラシの境界線を残したいときには、透明度の調整で塗るのが向いているようです。
そのほか、操作方法や端末ごとの質問はぜひフォーラムをご利用ください。
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