iPad手書きメモでデジタル時代の「美文字」について考える

tegakistyle
みなさんはiPad手書きメモで自分の書いた文字に満足していますか?思い通りの線が書けているでしょうか?
私はアナログでも文字は上手くないほうですが、iPadで文字を書くときに少しでもきれいにしたいとは思っています。美しい文字を書くために、iPadで思い通りの線を実現できる環境を模索してみました。

iPad手書きメモアプリには2種類のスタイルがある

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iPadには手書きメモアプリが多数リリースされています。ほとんどのアプリでペンの書き味は「万年筆」スタイルと「ボールペン」スタイルの2種類どちらかが採用されています。

PDFへの注釈入れとしても人気のアプリ「GoodNotes 4」では、ペンのスタイルを2種類から選択できます。

GoodNotes 4 – メモ&PDF (4.3.3)
カテゴリー:仕事効率化
価格:¥600
開発:Time Base Technology Limited

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「万年筆」と「ボールペン」それぞれのスタイルで書いたみたものが上の画像です。
太さは変えずに書くと万年筆のほうが太めに見えますね。

2つのスタイルを比較してみるとボールペンはクセがなく整っている気がします。一方で万年筆は描く速度で太さが変化。抑揚があり書き味を楽しめるところも魅力です。

万年筆スタイルに足りないもの

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個人的に万年筆スタイルは好みのペンなのですが、実物の万年筆と比べてみて物足りないところがありました。万年筆ではペンを止めたところでインクが滲んで太くなりますが、さっと「はらう」と細く鋭い線になります。

この「止める」「はらう」の差は文字をきれいに・思い通りに書くためにも重要な要素と考えられたので、別のアプリでこれに対応しているものを探してみました。

アプリの補正機能を使って「はらい」を作る

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いろいろ調べてみて「止める」「はらう」を見事に解決していたアプリが存在していました。手書きメモアプリ「UPAD」です。
このアプリでも均一な線のボールペンと強弱のある万年筆の2種類のスタイルを選択できます。

UPAD (2.11)
カテゴリー:仕事効率化
価格:¥500
開発:PockeySoft

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ボールペンと万年筆の2種類のスタイルで書き比べてみると、確かに万年筆スタイルで止めとはらいの差が出せます。
「あ」の最後のはらいも出せるので、万年筆で書くような止めとはらいを使い分ける書き方にも対応できます。

しかしながら、操作面では若干気になるところもありました。
はらいを出すときは意識して強くはらうようにする必要があり、自然さには欠ける(意図的に操作しないと思うような変化が作りにくい)ような気がします。書き味はいいので決してGoodNotesと比べても劣るところはないアプリですが、より自然にはらいを出せる方法を求めて、今度は「筆圧感知スタイラスペン」を試してみました。

筆圧感知スタイラスペンを使って「はらい」を作る

Noteshelf – メモをとる、絵を描く、スケッチしたり、書き物をする (8.9)
カテゴリー:仕事効率化
価格:¥600
開発:Fluid Touch Pte. Ltd.

今度は筆圧感知機能を利用して「はらい」を加える方法を検証してみました。
使用するアプリは多くの筆圧感知スタイラスペンに対応している手書きメモアプリ「Noteshelf」です。Noteshelfでは描画速度でストロークが加速されるので、「はらい」を狙って書くのに向いていると思います。

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まずは2048レベルの筆圧感知機能を持つ「Jot Touch with Pixelpoint」スタイラスペンを使用してみました。
ペン先は滑りの良い樹脂製でサクサクと文字を書くのに向いています。(多少摩擦が欲しいという人には滑る過ぎると感じることもあるかも。また、描画位置のズレが出るため、iPad横位置で使用しています。)

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2048レベルの筆圧感知機能ということで太さの変化もかなりなめらか。筆圧の変化によって「はらい」に太さの強弱が生まれます。

この「はらい」は筆圧による変化なので、アプリの機能によって入りと抜きを加えるものより自然な感じがします。

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NoteshelfでBamboo Stylus finelineスタイラスペンを筆圧ONで使用した場合は、筆圧による変化が強めに出ます。1024レベルの筆圧変化とは言え少し変化が粗いところはあるようです。
(描画位置のズレが出るため、iPadは縦位置で使用しています。)

万年筆スタイルは今後も進化して欲しい

今回は結果的に万年筆の「止め」「はらい」の追求に絞られてしまいましたが、「Jot Touch with Pixelpoint」とNoteshelfの組み合わせは1つの理想的なスタイルと言えそうです。
ここぞというとき(人に見せたりかっこよくサインしたいときなど)に使ってみたい組み合わせでした。

アプリ側でもボールペンに比べると万年筆はまだまだ改善の余地がありそうな気がするので、また新しいペンやアプリが出たら試してみたいと思います。

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【日本正規代理店品】 Adonit Jot Touch with Pixelpoint ブラック ADJTPPB

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wacom Bamboo Stylus fineline iPad用筆圧ペン シルバー CS600CS

 

手書きメモ
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