今回のProcreateのアップデートは、待望の「手ブレ補正」や「ショートカット」など便利な機能を追加するメジャーアップデートです。後編では新しいカスタムキャンバス機能など便利になった小さな機能をご紹介します。
↓前編の記事は以下のリンクからどうぞ。
新しいカスタムキャンバス機能で好みのサイズを登録
カスタムキャンバス機能を使えば、好みのキャンバスサイズを登録してすぐに呼出せます。
キャンバス作成パネルの左下に表示される「新規キャンバス」をタップ。
新規キャンバスのカスタムサイズを設定できる画面が表示されます。以下の4つの項目をカスタムできます。
- 横幅
- 高さ
- DPI
- タイトル
単位はmm/cm/インチ/ピクセルの4種類。数値を入力するとデータサイズが算出されて最大レイヤー数が表示されます。
(最大レイヤー数は端末によって違いがあります。)
1度作成したカスタムキャンバスは、リストに追加されています。
再度編集したいときはリストの上で左方向へスワイプします。
選択ツールに自動選択モードを追加
選択ツールに新しく「自動選択モード」が追加されています。今までも塗り潰し機能を使って似たようなことができていましたが、選択ツールで直接行えるようになりました。
まずは「フリーハンド」と「自動」から「自動」を選びます。
キャンバス上で選択したい場所をタッチ&スワイプします。左右にスワイプすることで「しきい値(選択範囲の調整)」ができます。
選択したときの色は、選択した場所の色の反対色で表示されます。透明度が変わると色も薄くなります。
選択範囲が決定したら移動ツール(矢印のアイコン)で、自由に移動や変形ができます。
微妙なグラデーションがある範囲を指定するときなどは、どうしても選択が正確でないこともあるようです。
遠近法ガイドに地平線の編集機能を追加
「遠近法ガイド」機能(有料機能)にも改良が加えられています。
1点透視のガイドを作る際にも、地平線の角度を変更するための編集ポイントが加わりました。
PDF出力機能で画像をまとめて出力
出力方法にPDF形式が追加されました。1つの作品を出力するよりも、スケッチを服数まとめて出力したいときにPDFが便利ですね。
出力時に標準・高品質・最高画質の3つの画質を選択できます。
描画ビデオの4K出力に対応
4Kビデオの動画出力をするには、あらかじめiPadの設定アプリで録画質を変更しておきます。
また4K画質でのビデオ出力はiPad Air 2以降の端末が必要となります。
まとめ
今回のバージョンアップ内容を短くまとめた公式動画です。
Procreate 3.1では機能性や効率化に対してより踏み込んだ機能追加が見られました。一方でPSDファイルのインストールやレイヤーのグループ化・複数レイヤーの編集など、要望の多い実装されていない機能もまだあります。
これからも進化が期待できるアプリなので、応援していきたいと思っています。
コメント
チルトアングルをカスタムってどう変わりましたか?
記事に入れてませんでしたね。
チルトアングルの設定で一定の傾きまで変化をオフにできる設定が追加されています。
公式の解説書が出ていないため正確かどうかわかりませんが、画面からの角度を指定できるようです。