秋にリリース予定、おそらく9月には正式版が出ると言われている「iOS11」のパブリックベータ版をiPad Proに入れてみました。最新のベータ7では新機能の追加よりも機能の安定性が重視されているようです。思っていたより動作が軽くて安定している気がします。
ただしベータ版の導入にはそれなりのリスクもあるため、使用する際は自己責任で行いましょう。
以下ファーストインプレッションです。
Split Viewのルール変更とアプリランチャー
Split Viewの挙動に関するルールが変わってしまったため、iOS10に慣れている人は最初かなり戸惑うでしょう。
アプリ内のリンクで他のアプリを起動する際、「アプリから起動するアプリは、常にメインアプリ側の画面で起動する」ルールが無効になっています。
よってLauncherなどのアプリランチャー系のアプリは、今までのような使い方ができなくなっています。全く価値がなくなったわけではありませんが、Dockが追加されたことで使用頻度は激減しました。
使ってみてよかった変更点としては、左1/3に資料を表示しながら右3/4でお絵描きがスムーズにできる環境ができたところ。またSlide Overでは標準アプリの「メモ」を活用すると、クリップしたい情報をドラッグ&ドロップですばやくまとめておけるためかなり便利でした。
今後はSlide Overも頻繁に使うことになりそうです。
Dockの快適さと制約
10.5インチiPad ProではDockに入れるアプリは13個まで。さらに「最近使用したアプリ」3つが右端に並びます。Dockは並べたアプリの数に比例して表示サイズが調整されます。
iPadの「設定」で「最近使用したアプリ」は非表示にできます。非表示にしてもDockへの最大登録アプリ数は変わりません。
Split Viewで使うアプリは、Dockから画面にドラッグします。
必然的に使いたいアプリは、あらかじめDockに入れておく必要があります。たくさんのアプリを使う場合、13個という制限はやや厳しいかなという感じです。
各アプリの動作状況
現時点で私が使用しているアプリでは、使用に困るようなことはありませんでした。しかし殆どのアプリで表示が崩れたり、レスポンスが悪いときがあります。
iOS11正式リリースにむけて安定してきているとは思いますが、各アプリの対応アップデートが出揃ってようやく本領発揮できると言えるでしょう。
Split Viewを使ったファイルのドラッグ&ドロップも、対応アプリが少なくては使えるシーンが限られますからね。
細かい変更点と気付いたところ
- Safariの1/2表示でタブバーが表示されるようになっている。(設定で切り替え可能)
- 動画再生時に画面下の再生位置表示スライダー横に、15秒進む/戻るボタンが追加された。
- Slide Overで最後に表示したアプリは右から左へスワイプで再表示できる。
- スクリーンショット編集ツールの切り抜き機能は、コントラストを判別して枠がフィットする。
以上、パブリックベータのファーストインプレッションでした。
コメント