AdobeからiPad版Photoshop向けのバージョン1.1アップデートがリリースされています。今回は予告されていた「被写体の選択」が追加。デスクトップ版と同等の機能がいちはやくiPad上で使用できます。
いつでもどこでもAdobe Senseiを活用した選択ツールを活用できます。そのほかインターフェースや機能の細かな修正が加えられています。
Adobe Photoshop 1.1アップデート内容
「被写体を選択」の新機能の一部をご紹介します。「被写体を選択」はAdobe Senseiを利用したAIツールです。このツールを使って、ワンタップで被写体を正確に選択してワークフローをスピーディーかつシンプルにできるようこれまで取り組んできました。Photoshopの操作性を高いレベルで維持するために、多数のバグ修正も実施しています。今回の更新とバグ修正の内容は以下のとおりです。
「被写体を選択」が選択ツールメニューから利用できるようになりました。選択ツールを長押しするかダブルタップして「被写体を選択」をタップするだけで、自動的にレイヤーのメインの被写体を正確に選択することができます。
クラウドドキュメントが大幅に改善され、ファイルのアップロードとダウンロードが最適化されました。Photoshopでクラウドドキュメントを開いたときのスピードに改善が見込めます。
アプリのダークモード設定をiPadOSの設定と連携できるようになりました。
UI:レイヤーのサムネール、消えてしまうポップオーバー、オフライン時の更新、ツールオプションの問題に対処するために、UI を微調整
ブラシ:マスク時に意図しない修正ブラシが表示される、または意図したときに修正ブラシが表示されない問題を修正
画像の配置:フォルダーと問題なく同期できるようにCCライブラリを更新し、Adobe Stockのライセンス取得済み写真と透かしに関する問題を修正
テキスト処理:大文字処理に関する問題と、新規レイヤーと日本語テキストでの「やり直し」操作に関する問題を修正
入力:キーボードとUIのバグに対処するために、ぼかし(ガウス)とショートカットツールを更新
その他:ファイルを開く際にクラッシュ引き起こす問題、適切な画像サイズの問題、画面分割表示のUIバグに対処~
「被写体を選択」でオブジェクトを一発選択!
まず選択ツールを「長押し」します。長押しするとパネルが表示され、選択ツールのモードをなげわ、ブラシ、四角形、円形の4タイプから切り替えできます。
その下に新しく「被写体を選択」が追加されています。これをタップします。
一瞬で写真の中央の猫のアウトラインを選択してくれました!処理待ちもほぼなく精度もまずまずといったところでしょうか。
そのまま選択範囲でマスクをかけたところです。
輪郭の毛の微妙な切り抜きまでは難しかったようです。おおまかな選択ができるだけでもかなり作業効率が上がりますね。選択ツールに不慣れな人でも一定レベルの切り抜きができるようになるのは素晴らしいです。
今後髪の細かな切り抜きなども対応していくことに期待しましょう。
iPadOSのダークモードの設定に合わせたインターフェース切り替え対応
アプリの設定パネル内の「一般」→ 「インターフェース」に「システム設定を使用」があります。これはアプリ内で暗いテーマを選択していない場合でも、iPadOSがダークモードになれば自動的に暗いテーマに切り替わる設定です。
iPadOSでダークモードのON/OFFを切り替えることがある人にとっては嬉しい改善と言えそうです。
アップデートで着実に新機能が追加されることに期待
バージョン1.1アップデートでは新機能は「被写体の選択」のみでしたが、今後はもう少しペースを上げて新機能を追加していって欲しいですね。
次の新型iPad Proが来年リリースされる頃には本格的に使えるPhotoshopになってくれているでしょうか?
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