Procreateなどのペイントアプリで作ったデータを元に、レイヤーを立体表示して動画を作る方法を解説します。いくつか方法はあるのですが、ここではiPadアプリの「Parallax Layers」を使った方法をご紹介します。機能を制限した無料版のアプリも用意されているので、気軽に機能を試してみることもできますよ。
レイヤーを立体化して動画を作るアプリ「Parallax Layesrs」
「Parallax Layers」はiPadやiPhoneで使えるイラストを立体的に動かせるアプリです。レイヤーを立体的に見せるだけのシンプルな機能なので、アニメーションソフトほどの機能はありません。その代わりに操作も簡単で、誰でも視差効果を使ったイラストの立体映像化ができます。
アプリはiPadでもiPhoneでも使用できます。
レイヤーを立体化するというのがどういったものなのか以下の画像をご覧ください。最近はWebページでも多く見られるようになった「視差効果」と呼ばれる機能です。
Procerateから簡単にレイヤーを書き出す方法
立体化するためにはレイヤーを出力した画像が必要です。ペイントアプリの「Procerate」で作品の各レイヤーを出力します。まとめてレイヤーを出力するにはアクションの中にある「共有」から「レイヤーを共有」→「PNGファイル」を選択します。これで全てのレイヤーが透過PNGで書き出されます。
あとは画像の保存先を決めます。「〜枚の画像を保存」と表示されている項目をタップすればiPadのアルバムに保存されます。透過PNGの画像はアルバム内では透けているように見えなくて、保存に失敗したかと誤解しやすいのですが、問題なく透過処理された画像が保存されています。
「Parallax Layers」で画像を読み込む
「Procreate」から出力した画像を「Parallax Layers」で読み込みます。画面左上に2つあるボタンのうち1つはカメラ撮影、もう1つが写真の読み込みです。先ほど書き出したレイヤーはアルバムから1枚ずつ選択します。読み込んだ画像は左側にレイヤーとして階層表示されていきます。
レイヤーは下の方が手前に表示されます。通常のペイントアプリなどとは逆順になっているので間違えないようにしましょう。
画像を全て読み込んだら、画面下にある再生ボタンをタップします。
各レイヤーは左へスワイプで削除、目のアイコンをタップで非表示、十時矢印のアイコンをタップでそのレイヤーを固定します。読み込んだ画像の位置やサイズを調整したいときは、不要なレイヤーを非表示にしてから作業するとやりやすいです。
あとは録画ボタン(画面下の赤いボタン)をタップして画面録画スタート。iPadを上下左右前後など立体的に動かすと、内蔵されたジャイロセンサーに連動して画面内のレイヤーが立体的に動きます。
このような視差効果を作るアプリは他にもあるので、また機会がありましたら紹介したいと思います。
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