昨日リリースされたiOSのメジャーアップデート「iOS10」を早速試してみました。表現力の増したメッセージアプリや通知表示の刷新など、新しい展開が生まれる元となる要素が詰まっています。
今回はiPad関連の新機能をまとめています。
iOS10アップデートで変わるiPad
現在クリエイティブ系アプリの対応アップデートはまだほとんど出ていませんが、動作不具合などはないようです。
しかしアップデート時のトラブルには備えて、バックアップしてからアップデートする方が良いでしょう。
メッセージアプリ内でZen Brush2などのアプリがステッカーに対応
刷新されたメッセージアプリの目玉は、テキスト欄に貼り付けできるステッカーと専用ストアの開設。ステッカー対応のアプリはすでにたくさんリリースされていますが、中にはチェスができるものなど変わったものもあり、今後どのような使われ方をするのかすごく楽しみです。
水墨アプリ「Zen Brush 2」もステッカーに対応。単にステッカーが使えるだけでなく、その場でペイントしてすぐにステッカーを作ることが可能です。
キャンバスサイズは小さいですが、すべてのブラシ機能がちゃんと動作します。(背景は透過処理される)
ステッカー専用の背景素材も用意されており、イラストや文字を描いて楽しいステッカーが作れます。一度作ったステッカーはリストに追加され、いつでも再利用できます。
今後もステッカー向けのペイント・画像加工アプリは増えそうですね。
SafariにSplit Viewモードが追加
ページ内のリンクをタッチ長押しして表示されるメニューから、「Split Viewで開く」を選ぶとSafariを2分割してリンク先を表示します。(タブを右端にドラッグしてもSplit View表示になります。)
2つのアプリを同時に使用するSplit Viewとは違って、Safariの2分割表示は1:1に比率は固定されます。同じような機能は「Second Browser」のようなアプリでも実現できるので、目的に応じて使い分けると良いと思います。
教育向けプログラミングアプリ「Swift Playgrouds」
iPad専用として、子供向けのプログラミングアプリ教育アプリ「Swift Playgrouds」がリリース。残念ながら英語のみ。子供向けのプログラミングアプリと侮れない完成度です。
画像編集に「Markup」ツールが追加
画像編集機能には「Markup」ツールが追加されています。写真に注釈を入れたり、テキストを合成できます。
「Markup」には、線を描けるペンツール、ルーペ、テキストツールの3種類が用意されています。ペンツールをApple Pencilで使用すれば、筆圧に合わせて太さが変化します。
描いた線はタッチ長押しで、移動、削除、複製が可能です。
Apple製アプリの多くがSplit Viewに対応
Apple標準アプリでもSplit Viewに対応していないものが多かったのですが、iOS10に合わせてほとんど全てのアプリが対応しました。
コントロールセンターでもミュージックを操作できますが、ミュージックアプリをSplit Viewで表示しておけばジャケットや歌詞(一部の曲で表示)も楽しめるのがいいですね。
Apple製アプリがiPad Pro 12.9インチ向けの画面に対応
Apple製のアプリでは、iPad Pro 12.9インチ向けの特別なレイアウトが採用されています。例えば、Numbersでは画面右端に「詳細」パネルなどを表示したまま編集ができるようになっています。
iPad Pro 12.9インチの広い画面を生かすようなアプリが、今後も増えてくれることを期待します。
Apple製アプリをホームから「取り除く」ことができる
iPadでもiPhoneでも初めから入っているアプリは削除できないのが通例でしたが、iOS10からは一部を除いて削除できるようになります。
削除してしまったアプリがまた欲しくなっても、ちゃんとAppStoreでダウンロード可能です。今まで当たり前のように存在していた「メモ」や「ビデオ」がAppStoreに並んでいるのは不思議な感じですが時代の変化ということでしょうね。
ちなみにApple標準アプリにはレビューを書くことができません。
アプリスイッチャーにホームボタンを追加
iOS9からの新機能アプリスイッチャーにも少し変化がありました。表示されるアプリの1番右端に「ホーム画面」アイコンが追加されています。
iOS10のアップデートについて
まだアップデートのトラブルもあるようで、手放しで誰にでもお勧めできる状況ではありません。しかし無事にアップデートできれば体感できるレベルでキビキビとした動作が気持ちいいOSになっています。新しいメッセージ機能も今後大きくなっていく可能性を秘めています。
iPadのための新機能はやや少ないアップデートでしたが、今後のiOS10.1以降に新しい動きがあると予想しています。
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