iPadでの制作物のバックアップは万全でしょうか?
今回はアプリで作ったデータをバックアップする方法と、不具合があったときにどのように対処すればよいか、自身の経験を元に紹介していきます。
「Procreate」のバックアップ方法解説もしています。
※以下、管理人の経験に基づく情報であり、公式のものではありません。自己責任でご活用ください。
作品のデータはアプリにあり!アプリ削除は厳禁
iPadなどのiOSデバイスでは、アプリで作ったデータは全て個々のアプリ内に保存されてます。よってアプリを削除すれば作品データも同時に消失します。
パソコンのような感覚でアプリを削除してしまわないよう注意が必要です。
何か不具合があったらやるべきこと
アプリを削除しなければならないときというのは、不具合があって起動しないなど深刻な問題に直面しているときでしょう。
そういったときは、iPadを再起動したりバックアップから「復元」する方が最悪の事態を回避できます。
以下にいくつか対処法を紹介します。
アプリを削除せずに解決できる方法を探しましょう。
マルチタスクのアプリを終了する
まずはアプリをマルチタスクから終了します。
iPadのホームボタンを2回押します。上の画像のような画面になったら不具合のあったアプリを上にスワイプして終了させます。
さらに他のアプリも一通り終了させておくと、メモリが少なくなっていて不具合がある場合は解決することがあるかもしれません。
アプリのメーカーに不具合を報告
最近ではアプリのレビューに対して、開発者からの返信機能がついたため、不具合を報告して解決方法を問うのもいいかもしれません。
可能であれば開発元にメールするのが1番確実だと思います。
(もちろん海外デベロッパーには英語で問い合わせましょう。
英語ができない場合はWeb翻訳などを使って作成した文章でも充分伝わります。)
設定アプリで解決方法を探す
さらにアプリの中には不具合があった場合の緊急避難的な機能があるものがあります。
iPadの設定アプリを開いて、各アプリの項目をチェックします。
データベースをリセットして起動したり、デバッグモードが選べるものがあります。
最終手段はバックアップから復元
【簡単なアプリの不具合対処法まとめ】
- iPadを再起動する
- 不具合のあったアプリをマルチタスクから終了する
- マルチタスクの全てのアプリを終了する
- 開発元にメールで不具合を報告する
- AppStoreのレビュー欄に不具合について報告する
- 設定アプリで対処できる機能がないか確認する
【どうしでも解決できないとき】
アプリのデータをバックアップする方法
作品データを守るにはまずはiCloudを活用
作品データを守る最も初歩的な方法は、iOSで提供されているiCloudバックアップを使用することです。バックアップするデータ量によっては有料(無料では最大5G)になりますが、月額130円〜で大切なデータを保存してくれると割り切って使っています。
バックアップにはアプリ自体は含まれません。
アプリで作ったデータなどだけが保存されますので、iPadでのデータ使用量が多くても実際にバックアップが必要なデータはかなり小さくなります。
iCloudにバックアップされたデータの時間は、設定アプリを開いて…
Apple ID → iCloud → iCloudバックアップ
で確認できます。
iCloudにデータが自動保存されるタイミングは、iPadを充電中の深夜などです。必要であれば手動で行うこともできます。
いつでも安心できる手動バックアップ
iCloudバックアップに加えて、手動でもバックアップをしておけばさらに安心です。データ容量が大きい場合は、パソコンに有線接続してiTunesで丸ごとバックアップを作るのもいいでしょう。
特定のアプリだけのバックアップを効率的に行いたいなら、各アプリの出力方法をチェックしておきましょう。
Procreateの手動バックアップ方法
手動での保存が必要になることが多いProcreateのバックアップ方法を解説します。
まずMacを母艦とするならAirDropを使うのが最も簡単です。
バックアップしたいファイルを選択して左上「共有」ボタンをタップ、その後AirDropでMacを選択すればネットワーク経由でファイルを転送できます。
以下のサムネイルビューアーを入れておくと更に便利になります。
最新のファイルシステムに対応するアプリでは、複数のファイルをアプリ間でやりとりできます。
このアプリに一旦保存しておいて、そこからPCに送ったりクラウドに保存できます。
ファイル管理アプリでは「iFiles 2」が高機能でおすすめです。同名ファイルのリネーム処理や同期機能、PSD・AI形式のファイルをサムネイル表示できる便利な機能を備えています。
保存するファイル形式はPROCREATEかPSDが良いと思います。PROCREATE形式はProcreateアプリ専用の保存形式で、動画出力できるデータも含まれます。また圧縮率も高いので容量を抑えたいときには最適です。
一方でPSD形式はそのままPhotoshopに読み込めて、多くのファイルシステムでサムネイル表示が可能です。ややファイル容量が大きくなりがちですので、充分な保存領域のある場所に保管しておきましょう。
PSD形式のファイルには動画出力できるデータは含まれません。
ファイル容量の大きいファイルを一度にバックアップするならiTunesを使って有線での転送が良いです。上記のような無線を使った方法は通信環境によっては時間がかかりすぎたり失敗することがあります。
有線でのバックアップは手間がかかりますが、手堅く大容量のデータを保存するならこの方法が1番です。
【Procreateの手動バックアップ方法まとめ】
- AirDropでMacに保存
- ファイル管理アプリに保存してからPCやクラウドに保存
- 「iTunesに保存」してから有線でiTunes経由でPCに保存
- 保存形式はPROCREATE形式かPSD形式を選択
- 動画データを保存するならPROCREATEを選択
まとめ
アプリ内の作品データのバックアップについては、iCloudを利用するのが1番簡単だと思います。しかし、仕事で使うデータなら手動バックアップも行い万全の状態で使うのがいいでしょう。
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