iPadやiPhoneのアプリで好きなフォントをインストールして使う2020年の最新の方法をご紹介します。「AnyFont」と「Fontcase(無料アプリ)」を使用しますので誰でも手軽にお試しいただけます。インストールしたフォントは「Keynote」のようなiWorkアプリ、「Pixelmator」や「プロクリエイト(Procreate)」のようなお絵かき・画像編集アプリで活用できます。
「AnyFont」や「Fontcase」を使ってフォントを追加する方法
AnyFontでフォントを追加する1番かんたんな手順
「AnyFont」アプリは有料(記事作成時250円)ですが日本語で解説があり、機能が豊富ですのでまずは導入を検討してもよいでしょう。ZIPファイルの自動解凍機能がついている点も大きなメリットです。
この記事ではフォントをインストールするための一番かんたんな手順をご紹介します。
(1)「ファイル」や「Dropbox」からAnyFontにフォントを追加する
まずは「AnyFont」にフォントを追加します。この手順はiPadのSplit Viewを使うと非常にかんたんで、「ファイル」や「Dropbox」アプリの中のファイルをドラッグするだけでOKです。ZIPファイルでもそのままドラッグすれば自動解凍(展開)されてフォルダが追加されます。
(2)構成プロファイルをダウンロードする
次に「AnyFont」に追加したフォントをタップします。そうするとウィンドウが開きインストールするためのボタンが中央に大きく表示されます。
「Install」をタップ →「このWebサイトは構成プロファイルをダウンロードしようとしています。許可しますか?」で許可をタップします。
最後に「AnyFont」を閉じてiPadの設定アプリを開きます。
(3)iPadの設定アプリでフォントのインストールを許可する
設定アプリの「一般」にある「プロファイル」をタップ。
さらにその中に先ほど追加したフォントのプロファイルを選びタップします。(iPadでパスワードを設定している場合は、表示された指示に従ってパスワードを入力します。)
ここからはひたすら右上のボタンをタップして許可を続けます。
まずプロファイルの「インストール」をタップ → 承諾「次へ」→警告「インストール」→ 最後にプロファイル「インストール」をタップして完了です!手順は多めですが簡単な操作ばかりなので迷うことはないでしょう。
「Fontcase」無料アプリを使う方法
「Fontcase」はiPadにフォントを追加するためのシンプルなアプリです。オープンソースのプログラムを基に作られており無料で使えます。(以前まで無料で使えていたRightFontは有料化されています。)またiconfactory(Macアプリなどのインターフェースデザインでも有名)がデザインを手掛けた扱いやすいインターフェースもおすすめのポイントです。英語表示のみですが迷うことはないでしょう。
Fontcaseアプリの特徴
- 無料で使える
- iPadとiPhoneで使えるユニバーサルアプリ
- フォントはInstallボタンで一括インストール
- iconfactoryデザインで扱いやすい
ダウンロードしたZIPファイルを解凍
Safariでフォント配布ページのダウンロードボタンをタップすると「ダウンロードしますか?」と確認表示が出ます。そのままダウンロードを選択します。次に右上にあるアイコン(下向きの矢印)をタップするとダウンロードしたファイルをリストで確認できます。
ダウンロードリストの中のフォントをタップするとiPadの「ファイル」アプリが起動します。
ファイルが起動したら、ダウンロードしたフォントをタップするとzipファイルは自動的に解凍(展開)されて、フォントファイル(.otfや.ttfなどの拡張子のついたもの)が作成されます。
フォントファイルが用意できたら以下のステップに従ってインストールしてください。
Fontcaseでフォントをインストールする手順
アプリの左上にある「Import」をタップしてフォントを追加します。iCloudやDropboxなどのクラウドからも読み込みできます。Safariでダウンロードしたファイルは通常「ダウンロード」フォルダ内にありますので、探し出してタップします。
アプリにフォントを追加できたら右上のInstallをタップします。
アプリ内ブラウザに表示された「Download Fonts」ボタンをタップします。
「構成プロファイルをダウンロードしようとしています。許可しますか?」と表示されたら、許可をタップします。
これで「Fontcase」で行う作業は終了です。アプリを閉じてください。
iPadの設定アプリの中の「一般」にある「プロファイル」をタップします。
プロファイルの中にある「Fontcase Installation」をタップします。
右上の「インストール」をタップします。
最後にインストールの許可を確認されますので、インストールをタップします。これで作業は完了です。
日本語フォントが追加できない 解凍できないときは?
日本語フォントを追加する際にフォント名が日本語になっている場合、アプリにフォントを追加できないことがあります。必ず英数字に変更してからインストールしましょう。
また解凍が「ファイル」で行えない場合は以下の方法で「Documents」アプリを使用してください。
Luma Fusionでインストールしたフォントを使う方法
動画制作アプリ「Luma Fusion」でフォントを変更するときは、テキストの編集画面で不透明度とサイズの間にあるフォント名が表示されている部分をタップします。上記の方法でインストールしたフォントは全て使用できるようになっています。またカスタムフォント(AppStoreで販売されるフォント)にも対応します。
アプリ内でのみ使用するフォントをインストールしたいときは、「ファイル」を開き「このiPad内」→「Luma Fusion」→「UserFonts」フォルダの中にフォントファイルを追加します。
Affinity Designerでフォントをインストールして使う方法
iPad版「Affinity Designer」でも追加したフォントを使用できます。フォント編集パネルを開いたらフォント名が表示されている箇所をタップします。こちらのアプリはカスタムフォントには非対応です。また日本語の縦書きには対応していません。
またアプリ内でのみ使うフォントをインストールしたいときは、ギャラリー表示で右上にある歯車のアイコン(環境設定)をタップ→フォントの項目からインストールが行えます。
クリスタで追加した日本語フォントを使う方法
ペイントアプリのクリスタ(Clip Studio Paint)でインストールしたフォントを使用する場合は、サブツール詳細ウィンドウでフォント名をタップ→「端末のフォントから追加」をタップすると選択できます。
クリスタはiPadOSのカスタムフォントに対応しています。上記と同じ方法でフォントを追加することができます。