私がiPadだけで原稿作業するために「iA Writer」を使う理由と完成までのワークフロー(iPad仕事術)

iPadユーザーのための実用書「iPad仕事術! SPECIAL 2018 (手書きを極める)」の執筆に取り組むにあたって、NecojitaiPadだけで執筆作業するために工夫したところを記事にしていきます。
書籍向けのデータ作成はブログの記事を書くときに求める機能と大きく異なります。普段は「Bear」「Ulysses」などのアプリを使って書いていますが、今回は初めて「iA Writer」を導入しました。

「iA Writer」は画像とテキストをフォルダで管理

原稿データはテキストと画像、2種類のファイルをフォルダでページごとに分けて納品します。
「Bear」や「Ulysses」はテキストと画像を1つのファイル内で扱えることがメリットですが、逆に画像とテキストを別々に保存したいときには出力するなどの手間がかかります。今回のような画像が多く修正作業の多い原稿作りには向かないと判断し、「iA Writer」を導入することにしました。

「iA Writer」はテキストと画像をiCloud上のフォルダで管理できます。さらにテキスト内に画像ファイルのリンクを作成して、プレビュー表示で画像とテキストの並びを確認しながら執筆作業を進めることができます。

文字数カウント機能が常に見やすい位置に表示される

原稿のテキストデータは決められた文字数に合わせて作ることがほとんどだと思います。「iA Writer」なら編集中いつでも文字数をチェックできるようにわかりやすい位置に文字数カウンタを表示。さらにテキスト選択中には選択範囲内の文字数を表示してくれます。

 

文字数カウンタをタップすると文字数以外にも単語、文、おおよその読了時間などを表示させることもできます。

手書きのラフは「Noteshelf 2」で作成

テキストと画像の準備ができたら、原稿データを見ながら手書きのラフ(画像データ)を書きます。ラフは原稿の大まかなレイアウトや画像サイズの指定をデザイナーに伝えるためのものです。
今回は手書きメモアプリを使うのが作業に向いていると判断し、いくつかアプリを試してから最終的に「Noteshelf 2」を選びました。

上の画像は実際に原稿作業中に撮ったスクショです。「Notehslef 2」はSplit Viewで画面表示を小さくしていても作業しやすく、ページをまとめて画像出力するなどの機能も充実していて助かりました。

Dropboxの共有リンクは「Workflow」で一発作成

最後に完成したデータを編集者に送るとき、メールにDropboxの共有リンクを貼り付けます。工程としては以下のようになります。

  1. ファイルを選択して専用アプリで圧縮
  2. 圧縮したファイルをDropboxへアップロード
  3. Dropboxアプリで共有リンクをクリップボードにコピー
  4. メールにリンクをペースト

 

ここで活躍するのが「Workflow」。作業を自動化できるこのアプリがあるおかげでファイルの扱いもiPadであることを苦にせず作業できます。作成したワークフローを使えば、ファイルを選択したあとは共有リンクのコピーまで自動で行えます。
工程は以下のように大幅に短縮されます。

  1. 「Workflow」を起動してファイルを選択
  2. 自動で共有リンクがクリップボードにコピー
  3. メールにリンクをペースト

 

今回使用したワークフローは下記のリンクからダウンロードできますので、よろしければお試しください。フォルダ、ファイル名を指定するとより効率アップできます。

執筆を終えて

過去に2冊のiPad本の執筆に参加しましたが、今回は初めて全工程をiPadだけで快適に行うことができました。iPad ProとApple Pencil、Smart Keyboardという3つのハードに加えて、「iA Writer」「Workflow」「Noteshelf 2」などアプリを自分の用途に合わせて選択できるだけの環境が揃っていたことが大きかったです。

今後もiPadを仕事で活用されている方の使い方がもっと世の中に広まればいいなと思います。

iPad仕事術! SPECIAL 2018 (手書きを極める)
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