iOS9で新しく採用された「Predictive Touch(プレディクティブ タッチ)」という技術が今後注目されそうです。この技術を使えば、どの手書きアプリでもなめらかでタイムラグのない描画が可能になります。
Predictive Touchはスタイラスペン付き新iPadを予感させる
今年のWWDC2015の「What’s New in Cocoa Touch」の公開セッションで、iOS9に含まれる「Predictive Touch」というスタイラスペン向けの技術が公開されています。指やスタイラスペンを使って、手書きやスケッチを行うことを想定した機能と考えられます。
現時点で「Predictive Touch」には以下の2つのメリットがあります。
1、ストロークから次を予測して描く
「Predictive Touch」はストロークの加速度・軌跡など複数の情報から、次に描かれるポイントを賢く予測します。結果として描画を自然で正確なものにしてくれます。
手書き文字を書くときには絶大な効果があるでしょう。
ひょっとしたらアクティブ方式のペンで、ブレを軽減するなどの恩恵があるかもしれません。
2、タッチのタイムラグをゼロにする
タッチしたときの反応速度も劇的に向上するようです。上記の描画位置を予測する機能も手伝って
素早くペンを動かしたとしても、線が遅れて表示されるようなことがなくなります。
環境によってはタイムラグが全くないように実感できるようです。
iOS9ではメモアプリに手書きスケッチ機能が追加されていますが、やはりラグ無く書き心地がよくなっているそうです。
iOS9にで多くの手書きアプリに恩恵がある
iPadで手書きメモしても思い通りに書けなかったという経験のある人は多いはず。iOS9の「Predictive Touch」が多くのアプリに活用されるようになれば、漢字でもすらすらと書けるようになるかもしれません。
大型のiPadにも期待していますが、「Predictive Touch」はどのiPadユーザーにとってもありがたい機能になると思います。
[情報源]
WWDC 2015 – Videos – Apple Developer
More clues that Apple is working on an iPad stylus
コメント
セッション資料を公開して、NDAに抵触しないのでしょうか?
匿名さま ご指摘ありがとうございます。
今回の記事で扱った内容はWWDC2015の公開されているセッションのものです。
テキストの内容についてはNDAに抵触しないと個人的に判断していますが、一部画像がセッション資料に含まれていましたので削除しました。
記事の内容についても、今後精査して判断したいと思います。