高機能ながらシンプルで使いやすいiPadを代表するペイントアプリ「Procreate」のメジャーアップデート2.1がリリースされました。ドラッグ操作でかんたんに塗り潰しができる「ColorDrop」機能や新カラーホイール、スウォッチパレット管理機能など盛りだくさんな内容になっています。
要望の多かった塗り潰し機能ColorDropなどを追加
今回のアップデートではProcreateフォーラムなどで要望の多かった「塗り潰し」機能やパレットの管理機能&新カラーホイールなどがアップデートの中心です。Jot Touch with Pixelpoint(以下Jot Touch PP)の最新SDK対応やユーザーインターフェースの細かい調整も盛り込まれています。
主要な機能追加および変更
・「ColorDrop」塗り潰し(バケツ)ツールの追加。ドラッグ&ドロップで塗り潰し
・指をスライドして塗り潰し範囲(しきい値)を調整
・リファレンスレイヤー機能 リファレンスに基づいて別レイヤーに塗り潰し
・新しいカラーホイール
・数値によるカラー入力機能
・スウォッチ操作を改善
・スウォッチパレットの複数管理&共有機能
・日本語翻訳を改善
細かいアップデート内容
・すべてのスタイラスSDKをアップデート
・新しくPencil by FiftyThreeをサポート
・新しいカラー変更フィルタ「Recolor」追加
・写真から直接新規キャンバスを作成可能に
・デザインを一新したブラシソースインターフェース
・磨き上げられた正確なスライダーインターフェース
・カラーポップオーバーを有効にするとスポイトが起動します
・より良いスクロールのために改良されたレイヤージェスチャ
・描き始めるとすぐにポップオーバーが終了
・選択したブラシとレイヤーをProcreateブルーにハイライト
・選択部分と変形ワークフローを改良
・読み出しと書き出しシステムが再構築されてシンプルなインターフェースに
・ギャラリーのアートワークの名前付けがより洗練されました
・ポップオーバーシステムが全般に渡って再構築され信頼性が向上
「ColorDrop」賢い塗り潰しツール
「ColorDrop」基本的な使い方は右上のカラー選択ボタン上からドラッグ&ドロップ。好きな箇所を塗り潰しできます。
線などで囲まれた範囲を隙間無く塗り潰したいときはドラッグしたまま、塗り潰したい箇所の上でホールド。少し待つと上部に「しきい値」が表示されるので、指を左右にスライドさせて範囲を調整できる。
しきい値を調整することで、わずかな塗り残しを軽減できます。
ColorDropをさらに賢く使うには、「レファレンスレイヤー」機能を使いましょう。レイヤー操作パネルを開き、レファレンスレイヤーに指定したいレイヤーの上で二本指で右方向にスライドします。
レファレンスレイヤーに指定されたレイヤーは紫色になります。
レファレンスレイヤー上の塗り潰し範囲を参照しながら、別レイヤーに塗り潰しが可能になります。
1本指で右方向へスライドすると「アルファロック」になります。アルファロックと組み合わせれば、色面をはみ出すこと無く塗れて非常に快適です。
新しいカラーホイールへ
このバージョン2.1で初めてカラーピッカーが大幅に変更されました。今までは色相などを変更するスライダーと四角い明度・彩度のカラーピッカーの組み合わせでしたが、カラーホイールにコンパクトにまとまっています。
2本指のピンチ操作で中央の明度・彩度調整の範囲を広げることもできます。
新しいカラーホイールには馴染めない!という人は、アクションパネルから旧バーションのカラーピッカーに変更可能です。
カラーパネルの右上に表示されている三本線のアイコンをタップすれば、RGB値や16進法の数値を入力して好みの色を正確に再現できます。
複数のスウォッチパネルの管理
スウォッチパレットは複数管理できます。パレットを左にスワイプするとパレットの管理パネルが現れます。
ドラッグで位置を移動、左にスワイプで削除・共有、右にスワイプで閉じます。
スウォッチへの色の保存はタップするだけでOK。移動もドラッグ操作で楽に行えます。スウォッチを削除するときは、パネルの外へドラッグ。
▼記事後半ではJot Touch PPやPencilなどの使用感、細かい変更点をまとめて紹介いたします。
Procreate 2.1 | 便利な塗り潰しツール「ColorDrop」やパレットの管理機能を追加するメジャーバージョンアップ。Jot Touch PPスタイラスペンにも完全対応 [後編]
Procreate – Sketch, paint, create. (2.0.2) カテゴリー:エンターテインメント 価格:¥600 開発:Savage Interactive Pty Ltd |
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