Procreate 2.1 | 便利な塗り潰しツール「ColorDrop」やパレットの管理機能を追加するメジャーバージョンアップ。Jot Touch PPスタイラスペンにも完全対応 [後編]

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高機能ながらシンプルで使いやすいiPadを代表するペイントアプリ「Procreate」のメジャーアップデート2.1がリリースされました。ドラッグ操作でかんたんに塗り潰しができる「ColorDrop」機能や新カラーホイール、スウォッチパレット管理機能など盛りだくさんな内容になっています。

記事の後半では、新しく対応した筆圧感知スタイラスペン「Jot Touch with Pixelpoint」とFiftyThreeの「Pnecil」スタイラスペンの使用感や、レイヤー操作についての変更点などについて紹介していきます。

▼記事の前編はこちらからどうぞ。
Procreate 2.1 | 便利な塗り潰しツール「ColorDrop」やパレットの管理機能を追加するメジャーバージョンアップ。Jot Touch PPスタイラスペンにも完全対応 [前編]

Jot Touch PPでのストローク補正は若干改善

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上記の画像はProcreate 2.0でのJot Touch PPを使用した場合の線の波打ちを確認したものです。わざとゆっくり描いて線が波打ちやすくしています。

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こちらがProcreate 2.1で線の波打ちをテストした画像です。画像で見ると少し分かり辛いかもしれませんが、使ってみるとかなり軽減されているのが実感できます。
波打ちの幅が細かくなっているような感じ。ゆっくり描くのでなければかなり使いやすくなっていると言えます。

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スタイラスペンの持ち方を指定できる「ライティングスタイル」も追加されました。
描画位置を調整できる(オフセット機能のようなもの)ので、以前よりも好みの描画位置に設定できるはずです。

Paper by FiftyThreeのPnecilスタイラス対応

↑ Pencilの使用動画を作りました。

「Pencil」スタイラスペンの機能を他のアプリでも利用できるようにする「FiftyThree SDK」にも対応しています。ペン先で描き、指でぼかし、ペンの後ろで消しゴムツールが使えるアナログ画材の感覚が楽しめるスタイラスペンです。

「Pencil」はiOS8からタッチ面積による筆圧感知機能に対応する予定になっているので、Procreateでもその機能が使えるようになるでしょう。

レイヤーの透明度変更など新しいジェスチャーが登場

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レイヤー操作については、機能の使用方法が変更されている箇所がいくつかあります。例えば「レイヤーの透明度」の変更は2通りの方法があります。

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1つはレイヤーサムネイルを2本指でタップします。試したところたまに動作しないこともあり、ちょっと反応が悪いようです。確実に実行したいときは2つめの方法、フィルタに新しく追加されている「Opacity」を選びましょう。

画面上に青いバーが現れ、「レイヤーの不透明度/スワイプして補正」と表示されます。画面を左右にスワイプして透明度を調整しましょう。

動画出力の設定にビデオ画質プリセットが追加

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アクションパネルの「キャンバス」タブ内には「キャンバスメタデータ」の欄があります。
タップすると描画を記録した動画サイズなどが確認できますが、新たに「ビデオ画質のプリセット」が追加。

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iPadの設定から、Procreateを選択すると「ビデオ録画質」の項目があります。タップするとビデオ画質を標準/高品質/スタジオ品質の3種類から選択できます。(作品制作途中で変更することはできません。)

画面サイズはいずれも1440×1080で変わりありません。画質を上げるとそのぶんデータ容量が増えるのでiPadの容量が少ない人は注意しましょう。

スウォッチパレットをインストールする

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パレット管理の新機能としてデータの共有機能があります。試しにスウォッチパレットをインストールしてみたい方は、Procreate Forumにて制作メーカーである「Savage Interactive」から3種類のパレットが公開されています。
(Dropboxからダウンロードして、Procreateで開くとインストールされます。)

A Present From Savage

ちなみにファイルの拡張子は「.swatches」となっています。

ブラシのシェイプとグレイン設定画面の変更

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ブラシのシェイプとグレイン設定画面でも操作方法に若干の変更がありました。
ソースを変更するときは、サムネイルをタップします。さらにトーンを反転するときは2本指でタップします。

新しいフィルタ「Recolor」が追加

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ファイルタには「Recolor」が追加されていますが、これは「ColorDrop」のフィルタ版と考えてよいでしょう。選択色で指定の場所(十字のカーソル)を塗り潰します。

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「ColorDrop」同様にしきい値を調整できます。スライダーを上に上げると、塗り潰し範囲が広がっていきます。
「ColorDrop」の操作がうまくコントロールできない人はこちらを活用してみるのもいいかもしれませんね。

以上Procreate 2.1についてのレビューでした。
iPadでお絵描きをお楽しみ下さいませ。

Procreate (2.1)
カテゴリー:エンターテインメント
価格:¥600
開発:Savage Interactive Pty Ltd

 

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