Adonitの最新スタイラスペン「Jot Dash」が日本でも発売開始されています。私はJotスタイラスペンはすべてのモデルを所有していますが、今回のモデルはペン軸の太さが8.5ミリとかなり細いのが特徴です。実際の使用感も含めてご紹介します。
アクティブ型スタイラスペンでは最細のペン軸
最近のアクティブ型スタイラスペンでは、ペン先の細さが1.9mmというのも珍しくなくなってきました。でもペン軸の細さが8.5mmというのは他にありません。
すべてのiOSとAndroid端末に対応しているそうです。端末によっては使用感に違いがありそうですが、対応アプリを選ばないというところは長所と言えるでしょう。
パッケージから中身を取り出したところです。製品は黒いプラスチックトレーにきれいに収納され、取り出しも簡単。個人的にこのパッケージは好みです。
専用充電器もJot Dash向けにデザインされた小型タイプ。
ペンと充電器はマグネットで固定されます。
USB接続で充電する方式で、モバイルバッテリーやMacBookなどからでも給電できます。
ペン軸に小さな黒い穴が見えますが、ノックして電源を入れると緑色に点灯。もう一回ノックすると電源が切れて赤く点灯します。
ペン先は1.9mmの極細タイプ。滑りもよく感度も充分です。iPad miniで保護シートを付けていても軽く反応します。
Jot Dashは史上最高に細いスタイラスペン
ペン軸「8.5mm」がどれくらい細いのかピンとこなかったのですが、手にしてみて驚きました!
電源を持たないJot Proが9.5mmなんです。充電バッテリーを備えたスタイラスがこんなに細く作れるとは思ってもいませんでした。
ペン軸のデザインも無駄がなく美しい。色はブラックとシルバーの2色から選べますが、シルバーは控えめの光沢がかっこいいのですが、ブラックも捨てがたい魅力があります。
一般的なスタイラスっぽいデザインとは違い高級文具のような佇まい。握っているのが嬉しくなるペンですね。
アクティブス方式の弱点があり精度面は妥協が必要
実際にJot Dashを使ってメモを取ってみます。アクティブ方式の製品は液晶のタッチセンサーの関係上ゆっくり線をひくと波打ちます。
Jot Dashも例外なくゆっくり書くと線が波打ちます。やや速めに書くと気になりませんが、細い線描の歪みに影響するので精度を求める人には向かない製品だと思います。
描画位置のズレはiPad Air2横位置で使用した範囲では気にならないレベルです。アクティブ方式のスタイラスは、端末縦向きではズレやすいのでご注意ください。
手書きメモアプリの中には、ある程度ストロークを補正してくれるものがあります。よく使用しているGoodNotes4アプリではまずまずの使用感です。 Noteshelfではやや書きづらかったです。(基本的にはズームモードを活用すると、精度の荒さは補えます。)
線の精度やストロークの美しさにこだわるなら、素直に Bluetooth接続のJot Script2を使用するのがいいでしょう。Jot DashはBluetooth接続の煩わしさやペンの重さなどから解放されることを優先しているため、精度の面では多少の目をつむることになります。
試しに使ってみたiPhone6sでの使用感が良かった
iPad Air2で使ってみた感じはデザインが優れているけれど、 Bluetooth接続のペンより精度が低いのが気になってきました。ネガティブなところが気になっていたところ、iPhoneでも試してみたら意外に使いやすいことに気付きました。
ペンを寝かせると描画位置のズレが出ますが、画面サイズのせいなのか慣れるとサクサクと使えて気持ち良いです。iPhone6sなら筆圧感知にも対応し相性がいいようです。
Jot Dashの使用感まとめ
Jot Dashのおすすめポイント
- ノック1つで起動。オート電源オフ機能付きでバッテリー長持ち
- 専用充電器採用でペン軸が8.5mmと細い!
- すべてのiOSとAndroidで使える使用用途の広さ
- iPhone6sでの使用感が予想以上に良かった
Jot Dashの不満点
- やっぱり精度が弱い。それだけが悩ましい
- 端末によっては多少の描画位置のズレが発生する
iPad Air2、iPad mini3とiPhone6sで使ってみた範囲では、iPhone6sでの使用感が良かったのが予想外でした。手書きメモやラフスケッチなどに適したペンだと思います。
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