Kickstarterで話題となっていたデジタルスタイラス「Cregle iPen」がようやく手元に届いたのでレビューしておきます。リストガードやポインタ表示などペンタブレットのような機能を備えており、iPadでのノートやスケッチに活用できます。
購入を考えている方は、問題点も含めてチェックしてみて下さいね。
ようやく届いたデジタルスタイラスiPen
私はKickstarterに参加していたので、本当はもっと早く到着する予定だったのですが海外発送向けの料金支払いをPaypalで行っていたことが原因で遅くなってしまいました。(単純なやり取りの誤解があっただけ、英語力不足です…。)
セット内容としてはペンとレシーバー、ボタン電池4個(ペンに2個使用)とケース、替芯2本に芯を引っ張りだすピンが入っていました。梱包はシンプルですが、商品はしっかりした感じで安っぽさはないです。
金属製のペン先にはゴム?のキャップのようなものが付いていて、Byzeroのペン先より使いやすい。芯が2本付いてるのも安心感があります。
ペン本体には初めから芯は入っていますが、差し込みが甘い場合があるようです。
↑これくらいの長さだとペンの角度でズレが出やすいので、もう少し差し込んでもOK。黒いペン先が引っ込んでしまうとやり過ぎですので、ご注意ください。
芯を奥まで差し込んだ状態です。ペン軸の先端部分がレシーバーにペンの位置を伝えるアンテナの役目をしているので、これをレシーバーの位置から遮らないように使います。
レシーバーをiPadにセットしたら準備完了。さっそくアプリで使ってみます。
iPenをibisPaintで使ってみる
アプリで使用するには、まずキャリブレーションを行います。ibisPaintの場合はキャンバスを編集する画面で、左端のブラシのアイコンをタップすると表示されます。
画面上に3カ所表示されるポイントをペンで押していきます。
もし、キャリブレーションしてもズレが気になるときは、再度やり直してもいいでしょう。必ず描きたいペンの角度で行って下さい(普段ペンを寝かせて描くひとは寝かせる)。
手のひらを置いて安定したスケッチができる!
iPenの起動中は、画面上に指でふれても反応しなくなります。これでiPadの画面に手のひらを置いて安定してスケッチができるようになりました。ibisPaintではツールもすべてiPenで操作します。
アプリの設定によって指とペンを切り替えて操作できるものがあります。
ibisPaintのいいところ
・すべてペンで操作するので、ペンタブのような感覚
・ポインタが見やすく、選択色も表示される
・ペンの入りと抜きが出しやすい
実際にiPenを使ってみると、線が確認しやすくペンの入りと抜きもスムーズに出せます。選択色がポインタに表示されるのも素晴らしい機能だと思いました。このようなアプリで実装できる便利な機能は増えて欲しいものです。
iPenの抱える問題点
さて、細いペンでiPad上に自由に描けるiPenですが、対応アプリの数とポインタの精度など問題点もはっきりしてきました。
iPenの重要な問題点
・ペンの傾きがポインタのズレに影響
・ポインタが突然飛んだり大きくズレれるときがある
・対応アプリがなかなか増えない
こちらはiPenで画面上に線をたくさん素早く描いてみたものですが、部分的に線が歪んでいるところが見られます。これはアプリの問題ではなくiPenが原因です。
突然ペンの描画位置がずれる現象は必ず起きるわけではありませんし、ペンをしっかり押し込んで描いていると発生しません。将来的にSDKのバージョンアップの改善で解決するのか心配な点です。
対応予定アプリが増えていない
当初の発表から考えると対応アプリの数が最近急激に減ってしまいました。特にProcretaeの対応中止は痛かった。ArtRageなどもいつのまにやら対応アプリリストから消えており、先行きが不透明です。
デジタルスタイラスペンの中では一番の知名度があるものの、対応アプリが増えていないのが現状です。多くのユーザーに支持されるようになれば状況は変わるかもしれませんので、今後も引き続き情報を集めていきたいと思います。
iPenを購入された方は、ぜひコメント欄に情報よろしくお願いします。
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