Apple Pencilの交換ペン先チップと言えば、Apple純正品を買うしか選択肢はありません。大体4個2,200円(税別)くらいでApple Storeやネットショップで購入できます。
しかしここに来て中国製のペン先チップがいくつかのショップで出回るようになってきています。
見た目はほとんど同じように見える製品ですが、実際にちゃんと使えるのでしょうか?
今回は実際に購入して試してみた結果をご報告します。
ネットショップで出回る非純正ペン先チップ
複数のネット通販サイトで出回るようになってきた、非純正ペン先チップは1個単位で販売されていることが多いようです。
現時点での販売価格は、1個1,000円前後と純正より高額(純正品は1個あたり600円程度)になっているため、わざわざ非純正品を購入するメリットはないと思います。
今回購入したのはあくまで検証のためと、今後のことを考えてです。
Apple Pencilで非純正品を使用して故障してもいけませんので、購入はおすすめしません。
▼Apple純正品はこちらから。
Amazon | Apple ペンシルチップ/4個入り/MLUN2AM/A | Apple(アップル) | ペンタブレット 通販
非純正品の外観の違いをチェック
商品はネットで注文してすぐに届きましたが、郵送で届いた梱包材の中に入っていたのはこれだけです。
説明書なども一切入っていませんので、やっぱり価格の割には不親切な商品かなと思います。
パッケージの背面には「Made in China」の文字とバーコード。
非常に簡素なパッケージなので特にこれ以上の情報は得られず…。
ネットの商品説明文には、素材「PEプラスチック」と記載されています。
そのまま見ても違いがわからなかったので、商品を取り出してApple純正品と並べてみました。
パッと見てわかるのは、色合いが純正品より白っぽく全体的にシャープさがありません。
特に先端部分の側面と先端球面の境目が緩く、造形が甘い感じです。
Apple Pencilに取り付けてみると、さらに太さの違いが目立ちます。
やはり非純正品はシルエットがぼんやりしており、Apple純正のペン先チップは直線と曲線の造形精度が高いと思います。
以上のように見た目には違いがありますが、Apple Pencilへの取り付けに問題はありません。
非純正品のApple純正品との使用感の違い
Apple Pencilに取り付けた非純正品で、スケッチや手書きメモアプリを使って描画テストを行いました。
使い始めにはほとんど差はないかと思いましたが、精度の高い描画ができるペイントアプリ「Procreate」でゆっくり線を引いて見るとわずかに波打ちが出ることがわかりました。
また書き心地としても画面への接触部分が広いため角が丸い感じがあり、精度や使用感として純正品に劣ると言えそうです。
手書きメモアプリ「Noteshelf 2」でもしばらく使用してみました。
純正品と比べなければ違和感はなくメモが書けますが、純正品と取り替えて書き比べるとストロークのフラつきがなく精度が上がることが実感できます。
結果として非純正品の出来が悪いというよりは、むしろApple純正品の精度の高さを実感してしまいました。
▼以下の記事でApple Pencilペン先チップの交換目安を検証しています。
非純正ペン先チップが作れるようになったことが重要
私は非純正チップはもっと早く出回ると思っていたので、今回の製品を見つけたときには「意外と時間がかかったな」という感覚でした。
非純正チップが多く出回るようになれば、今後は単価が必ず下がります。
純正品よりも安価な使い捨てしやすいものが手に入るようになれば、改造したり色々試せるようになるでしょう。
また、もっと摩擦の強い素材で作れれば、純正品よりも使用感が向上する可能性まであります。
繰り返しますが、現時点では価格でも品質においても非純正品を購入するメリットはなく、Apple Pencil故障の可能性もありますので、購入は不要だと思います。
これからも新しい非純正ペン先チップが出たら試してレポートしていく予定です。
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▼Apple Pencilの使い方やアクセサリーをご紹介しています。
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