今回バージョンアップされた「Procreate Pocket」はiPad定番のペイントアプリ「Procreate」のiPhone版です。過去のバージョンでは機能を大きく制限された状態で配信されていましたが、このバージョン2.0でiPad版の機能をほぼ全て網羅しています。
一部機能の使い勝手はiPad版以上かも…。
詳しく解説していきます。
刷新されたiPhone版アプリはiPad版を忠実に移植
バージョン2.0の「Procreate Pcoket」はインターフェースも機能も刷新されており、iPad版と遜色のない描画機能を持っています。
アイコンやインターフェースを見てみると、iPad版の「明るいインターフェース」を踏襲した白ベースの配色に変更されています。
「Procreate Pocket」にはiPad版と同じ数のブラシがプリインストールされており、ブラシ設定もほぼ同じで、ネット上で配布される全てのProcreateブラシと互換性があります。Apple Pencilの設定項目がない程度の違いだと思います。
- プリセットブラシは100種類以上
- レイヤーグループ/ブレンドモード/マスク機能
- QuickLine(直線ツール)や遠近法ガイド
- ぼかしや色調を調整するフィルター
- JPG/PNG/TIFF/PDF/PSDなどのファイル出力
- Adonit/Pogo/Wacom製のスタイラス対応
- 3D Touch対応端末で指でも筆圧機能が使える
iPhone版にない特別な機能としては、「QuickMenu」「修飾ボタン」「ファイルのドラッグ&ドロップ」などがあります。
▼Procreateの使い方はこちらでまとめています。
横位置ではさらにiPadに近いインターフェースで使用できる
iPhoneを横位置にすると上部ツールバーの表示など、iPad版と変わらないデザインとなります。iPhone Xでは画面端に表示されているツールバーは、ノッチの位置に合わせて左右に移動するようです。
iPad版よりもわかりやすい?テキスト化されたツールボタン
上はiPhone版「Procreate Pocket」のレイヤー表示、下がiPad版の画面です。比べてみるとiPad版にはなかった新規グループと新規レイヤーのテキストボタンが配置されています。
新規レイヤーの追加ボタンは「+」のみのシンプルな表示だったものまでテキストボタンに変更されています。
このようにツールボタンの表示がテキストに置き換えられて、少し親切になっており、ひょっとしたらiPhone版のユーザーインターフェースの方が初心者に優しいデザインと言えそうですね。
3D Touchの筆圧感知機能は指やタッチペンで使える
iPhoneでは3D Touchの筆圧機能に対応するようになりました。現時点ではApple Pencilは使えませんが、Adonit DashやワコムのBamboo Tipなどのアクティブスタイラスを用いて筆圧感知+細いペン先のドローイングが可能になります。
使用してみた感じとしては、やはり筆圧などよりも描画位置のズレの方が気になったのでBluetooth接続したBamboo Sketchのようなペンの方が快適だと思います。
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またiPad上で「Procreate Pocket」を使用するとApple Pencilが使用可能です。傾きにも対応しました。
将来的にApple Pencilに対応したiPhoneが出たとしても、準備はできているようですね。
iPhoneでも最高のペイントアプリへ
ベータテスト版からしばらく使ってきましたが、iPad版を使っている人なら違和感なく使えますし、お気に入りのカスタムブラシをそのまま持ち歩けます。
ほかのペイントアプリを使ってきた人にとっても、豊富なブラシを使って手軽にスケッチできる魅力的なアプリになっています。
初歩的なジェスチャー解説動画もあって、Procreate入門者向けのアプリとしてもオススメです。
▼お絵かきアプリをまとめています。
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