最新のiPad Proは処理能力も高く最近では高密度の3Dスカルプトも可能になってきています。今回はMacとiPadでリリースされている「Sculptura」をご紹介します。
iOSに対応するシンプルで使いやすいインターフェースに、高機能な3Dモデリングツールが盛り込まれています。「forger」が好きな方にもおすすめのアプリです。
iPad Proで本格的な3Dスカルプトを体験しよう
操作画面を開くと、左端と上部以外は広々としていてApple Pencilでの操作に最適化されていることが伺えます。
インターフェース左側にはブラシサイズと強さのスライダーがあり、盛り上げ( + )と削る( – )を素早く切り替えて使用します。
上部のツールバーにはモデリングに使用するさまざまなツールが用意されており、素早く切り替えながら作業できます。
iPadのペイントアプリなどで定番の、2本指/3本指タップで元に戻す/やり直すジェスチャーも使用できます。
3Dスカルプト初心者でも作りやすいシンプルな操作感
初めに作品を作るときは5つのテンプレートから選択します。球体は3種類ありますが、それぞれサイズが違います。
3Dモデルの素材は右上の太陽のアイコンをタップして切り替えることができます。デフォルトでは赤い色ですが、グレーの方が見やすい気がします。
ウィンドウの上にあるスライダーで光源を移動できます。
編集ツールは9種類用意されています。
左端の「Carve(彫刻)」や「Line」「Sphere」などを使っておおまかな形状を作り、「Smooth」でならしてから「Deform(変形)」で細かく作りこんでいきます。
モデリングツールの中の左から2つ目(磁石のアイコン)では、細かい作り込みができるツールが使用できます。ブラシ形状が4タイプあり、モデルの上でなぞることで盛り上げたり削ったりできます。
- Smooth
- Sharp
- Linear
- Bump
3Dスカルプト初心者の私でも短時間で色々作ることができました。専門的な知識はほとんど不要で、ツールを触っているうちに慣れてきますね。粘土遊びの感覚で楽しめます。
後日、各ツールについて解説記事にしたいと思います。
初心者から上級者までおすすめしたいアプリ
個人的には「forger」や「Putty 3D」よりも細部の作り込みが容易だと思います。ZBrushなどに慣れたユーザーから見れば「forger」の方が細かい設定があるぶん使いやすいかもしれませんが、初心者には「Sculptura」の方が予備知識が無くても楽しく作り込めるでしょう。
まだリリースされたばかりのアプリですが、本格的な3Dスカルプトを体験するには十分すぎるほどの魅力があります。
3Dスカルプトに少しでも興味がある方は、ぜひお試しください!
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