AdobeがiPad版「Photoshop CC」を公開。2019年リリースでApple Pencilにも対応したフル機能を搭載か

開発中とだけ公表されていたiPad版Photoshopですが、ようやく具体的な情報が出てきたようです。イベント「Adobe Max 2018」にてiPad Proで動作する「Photoshop CC」およびベクター機能を持ったイラスト制作アプリ「Project Gemini」が公開されています。
2つのアプリは共に2019年にリリースされる予定となっています。

iPad版PhotoshopはAdobeにとって2度目のチャレンジ

Discover Adobe Photoshop on the iPad

iPadでPhotoshopが出るのは実は今回で2度目となります。「Adobe Photoshop Touch」という名称でリリースされていた初めのアプリは、当時の最新機種であるiPad4など処理能力の低い端末で動作するように開発されており、PhotoshopでありながらPSDファイルを扱えないなど中途半端なアプリとなっていました。Androidアプリとの互換性を優先したインターフェースも使いやすいとは言えないものです。

その後iPhone対応などのアップデートがリリースされるものの利用者は増えず、公式に2015年5月にサポートを終了しています。代わりに後継としてリリースの「Adobe Photoshop Skecth」「‎Adobe Photoshop Mix」といった一部の用途に特化したモバイルアプリ群へと置き換えられていくことになります。

iPad ProとApple Pencil登場。ハイスペックタブレット時代の到来

2015年11月iPad ProがApple Pencilを引っさげて登場します。
PCと肩を並べるクリエイティブ作業がiPadでも実現できる見通しが立ったことで、「‎Paintstorm Studio」や「‎Affinity Photo」などのデスクトップアプリがフル機能で移植されていきます。最近では「CLIP STUDIO PAINT」も話題となりましたね。

この秋には新型iPad Proリリースもも噂されています。もう一度AdobeがiPad版Photoshopを出すとしたら今しかないと言えるほど舞台は整った感があります。

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成功の明暗を分けるインターフェース

タブレットでは表示領域が限られているにも関わらず、指でも快適に操作できる必要があり、不要なものを可能な限り排除したシンプルなインターフェースが求められます。

iPad版「Photoshop CC」「Project Gemini」はどちらも共通のデザインが採用されており、ツールバーには1本の指に収まるサイズのアイコンが整然と並んでいます。タップするとウィンドウが展開し、さまざまな設定にアクセスできます。

また画像編集ソフトの定番イメージとしては黒が基調のインターフェースを想像しますが、ベースカラーは薄いグレーに統一されています。

実際の使用感を動画からチェック

公開された動画からインターフェースを具体的にチェックしてみます。作業画面は左右にツールバーが並んでおり上部にはほとんど情報がありません。ツールのレイアウトにはiPad版「‎Affinity Designer」や「Affinity Photo」と共通するところが多いですね。

さらに画面左下にはタッチしながら操作する擬似コマンドキーボタンのようなものが配置されています。ペイントツールのときはボタンを押している間は消しゴムツールになるようです。ほかのツールの場合はまた別ツールに切り替えられます。

iPadアプリの「‎ProtoSketch」にもこのようなアプローチは見られます。もちろんキーボードショートカットにも対応していくそうですから、デスクトップ版に慣れたクリエイターも安心です。

 

ブラシの詳細設定ウィンドウも開いたまま作業ができるようです。iPadアプリではキャンバスに触れた時点で開いたウィンドウは閉じるのが一般的ですから、この違いをどう感じるか気になります。

 

個人的に特に気に入ったのはクラウドからファイルを開くときの画面です。通常は全画面で切り替わるところを、一回り小さめのウィンドウを展開することで作業中の画面から移動せずに操作している感覚が得られています。

2019年にはiPad ProでPhotoshop CCが使える環境へ

2017年〜2018年にはクリスタやAffinityシリーズなど多くのグラフィックツールがiPadに参入しました。来年2019年には遂にPhotoshopもiPadで扱えるようになれば、PCとの差はますます縮まっていくでしょう。

2度目のiPad版Photoshopの成功のためにも、新型iPad Proには8GB以上のメモリを積んでいただきたいですね。

↓Photoshopクラスの画像編集アプリAffinity Photoの解説です。

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コメント

  1. さいら なおき より:

     iPad用にフル機能のPhotoshopが出るってことは、現行のPhotoshop Sketchは終了あるいは統合されて、今後はCCに毎月課金しろって未来なんでしょうか。
     以前にサポートから「その内Photoshop Sketchにも選択範囲ツールが付くから待ってて」的な返事をもらってすごく嬉しかったのですが、それがこういう意味だったとしたらひどく残念です。

    • Necojita より:

      こんにちは。
      Photoshop Sketchなどのモバイルアプリは使っている人も多いので、すぐには無くならないと思いますよ。
      しかし前から一部機能は有料化するといった告知は出ていたので、来年以降はサブスクリプション利用者のみの機能があるかもしれませんね。

      • さいら なおき より:

        なるほど一部有料化という話があったんですね、知りませんでした。となると課金者のみの機能追加があるというのはありそうな話です。でもそのためだけに3~4千円/月も払うのは、私も含めて難しい人も多いでしょうから、 CCとPS Sketchは別プランに分けるか、後者を買い切りにしてもらえると嬉しいですね。ってここで書いてもしょうがないんですが、Adobeの日本向けサイトにはメールフォームさえ見つからない有り様ですからねぇ。本当に、Adobeは日本人の要望なんか聞く気ないんだなって、ガッカリします。PS SketchのブラシはiOSアプリの中でも1、2を争う素晴らしい描き味なのに、残念なことです。

        すみません、コメントを付け間違えてしまいました。先ほどの投稿は削除して下さい。