高機能なペイントアプリ「Paintstorm Studio」のiPad版がアップデートしています。今回は複数のレイヤーを選択して編集できる機能、新フィルター、新グラデーションなど多数の新機能が含まれています。
新機能追加と細かな修正を含むアップデート
今回のアップデートでは、パソコン版バージョン1.70に含まれている新機能が追加されます。動画ではパソコン版の解説がされていますが、ほぼ同様の操作が行えます。
iPad版はレイヤーの選択をタッチ操作で実現できます。
- An ability to select multiple layers and do the followings with them added:
layers move, free transform, swap layers, delete layers, collapse layers, delete selection, preserve opacity, lock, warp filter.- A new Warp filter added
- New types of gradients added: radial, symmetry, circle
- Flip horizontal / vertical layers functions added (Menu->Edit)
- An ability to enable / disable the link (chain) between the layer and mask
- Added the options “Use three fingers to move canvas” ( This option is needed if you are using Apple Pencil and accidentally touching the the screen with your little finger)
The following bugs fixed:- An burn effect at low transparency fixed
- A bug of trembling form when “form shift” fixed
- A bit of memory is released at the time of saving / loading psd
- A “lock of transparent pixels when blend transparency is on” bug fixed
- Some minor bugs fixed
レイヤーの複数選択機能
レイヤーをフォルダでまとめるのではなく、複数選択して編集できる機能が追加されました。iPad版ではレイヤーの右側のスペースをタップすることで複数のレイヤーが選択された状態になります。
複数選択状態では、移動、変形、などができますが、Blurフィルターなど一部の機能は適用できないようです。
新しい「Warp」フィルター
新しい「Warp」フィルターは画像を歪める機能です。選択範囲の自由変形ではなくより複雑な変形を加えたいときや、歪んだエフェクトを加えたいときに活躍します。
まずは上部ツールバーから「Filters」→ 「Warp」を選択します。
次に適用範囲や編集中の解像度を選びます。低解像度の方が動作が軽くなり、処理能力の負担も軽減できるので「Quarter」のままでいいでしょう。
「OK」ボタンをタップします。
フィルターの編集画面です。
使用する「Warp」フィルターの種類や強さなどのパラメータを調整して、画面上の画像を指でなぞって変形させます。
「OK」ボタンを押すまでは画像加工はされませんので、安心して試せます。
新しいグラデーションパターン
グラデーションツールには、新しく3つのパターンが追加されています。左からSymmetry(左右対象の直線)、Circle(円形)、Radial(放射線)です。
使用する端末にご注意ください
↑正直なところiPad Pro 9.7インチでもサクッと落ちます…。
Paintstorm Studioは優れたアプリですが、パソコン版をほぼそのまま移植しているためメモリの少ない端末では落ちやすい欠点もあります。
レイヤーやフィルターなどメモリや処理能力の必要な作業を多用するなら、4G積んでいるiPad Pro 12.9インチでないと厳しいです。(レイヤーは2〜3枚で充分という方なら、まだ使用できると思います)
ProcreateなどのiOS専用に作られたアプリなら落ちても自動保存されますが、Paintstormではデータは残りません。ご注意ください。
動作が気になる方はまず無料版で試してみるといいでしょう。
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