アイコン素材やiOSアプリなどのデザインを手がける「Iconfactory」が、iPad専用のスケッチアプリ「Linea」(イタリア語で「線」を意味する)をリリース。
デザインのコンセプトスケッチやメモなどに使えるシンプルさを重視したツールになっています。
デザインのコンセプトスケッチに最適なアプリ
「Linea」は幅広く使えるスケッチブックとして開発されています。ツールの機能を絞ることで、誰でもすぐに使えてアイデア出しに集中できるようにデザインされています。
キャンバスは自由に拡大縮小や回転できます。
描画ツールは5種類+ブレンドモード
描画に使えるツールは5種類。シャーペン、鉛筆、フェルトペン、マーカー、消しゴムです。シャーペンと鉛筆は太さが違いますがにているため、消しゴムを除けば主なツールは3タイプくらいですね。
ちょっと種類が少ないかな?と思ってしまいましたが、実はペンとマーカーにはブレンドモードが2種類あって以外と色んな表現に対応できます。
ブラシサイズは3種類から選べます。
指が消しゴムに
Apple Pencilを使用しているときは、消しゴムツールは選択して使う以外にも指で使うことができます。
Apple Pencilではペンで描き、指では消しゴムを使うといった使い分けができます。ツールを変更する手間が省けて非常に快適です。
2タップでアンドゥ、3タップでリドゥ
さらに2本指タップでアンドゥ(元に戻す)、3本指タップでリドゥ(やり直す)ができます。
これもいくつかのペイントアプリで採用されているジェスチャーですが、使いやすい機能ですね。
コンセプトスケッチに便利なテンプレート
背景に選べるテンプレートにはアプリデザイン用などたくさん登録されています。アプリ向けのデザインだけでも7種類あります。
ストーリーボード用にも4種類あります。
グリッドなどすべてのテンプレートを含めると全部で16個も用意されています。
さらに背景色が4種類もあるため、かなりの組み合わせが楽しめますね。
キャンバスの一部分を切り出して出力できる
スケッチを画像として出力するときには、キャンバスの一部分を切り出して保存することができます。
出力にはPNG(透過あり/なし)、JPEG、PSDの4フォーマットに対応。背景色、テンプレートを含むかどうかも選べます。
ちなみにキャンバスサイズは2048×1536ピクセルです。
Lineaを使う楽しさ
通常のペイントアプリに比べれば「Linea」は機能も少なくて、できることは限られています。でも標準のメモアプリのシンプルなスケッチ機能に、もう少しレイヤーや色数などがあったら便利だろうと思ったことありませんか?
「Linea」はペイントアプリとして見るよりも、どちらかと言えばメモアプリをもっとコンセプト・アイデアのスケッチに合わせて最適化したようにしたものだと考えるといいと思います。
描画の遅延もなく、慣れたツールでサクッと描けるスケッチアプリが欲しい人におすすめです。
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