今回はApple Pencilの傾き機能に対応したアプリの中で、鉛筆ツールが使えるものをピックアップ。それぞれの書き味を比較してみました。
鉛筆に最も近いのはどのアプリでしょうか?
Apple Pencilと鉛筆ブラシで傾けて書き比べ
Apple Pencilには筆圧やパームリジェクションに加えて、傾きや方位角を読み取る機能があります。この機能を利用してリアルな鉛筆を再現しています。
ここでは以下の5つのアプリの使用感をそれぞれチェックしてみます。
- メモ(Apple標準のメモアプリ)
- Paper- FiftyThree
- Adobe Photoshop Sketch
- Procreate
- SketchClub
メモ(Apple標準メモアプリ)
Apple標準の「メモ」の鉛筆はシンプルで設定項目が全くありません。色合いを変更できるだけなので、Apple Pencilの傾きや筆圧を活用すると表現の幅が広がります。
ブラシサイズは完全に寝かせた状態で描いても、それほど太くはなっていませんね。
Apple Pencilを傾けて描画したものを拡大して見ると、かなり目が粗いようです。ザラザラした紙に柔らかい鉛筆で描いたようなはっきりした粒子感があります。
鉛筆で言うとSTEADLERみたいな感じでしょうか。
ザラザラしたテクスチャをしっかり確認したい人にオススメです。
Paper – FiftyThree
「Paper – FiftyThree」もシンプルなスケッチアプリで、鉛筆ツールに細かい調整項目はありません。
でも傾けたときの描画にはかなり違いがあり、ペン先から微妙にグラデーションがかかっているのがわかります。
完全に寝かせて描いたものは、非常になめらかで粒子は細かい。輪郭もぼやけた感じで、柔らかい表現に向いているのではないでしょうか。ペン先が濃くやや角が出ているようです。
エッジを生かした表現に向いています。
Adobe Photoshop Sketch
「Adobe Photoshop Sketch」はAdobeからリリースされているPhotoshop向けブラシも使えるアプリです。ここではデフォルトで入っているもので試しています。
鉛筆ブラシには太さや不透明度などいくつか設定項目があり、本格的な鉛筆画にも対応できるでしょう。輪郭が柔らかく癖のないトーンが出ます。
寝かせて描いたときは、適度な粒子感があり描き重ねたときにボリュームが出ます。
Procerate
「Procreate」はブラシの種類もカスタマイズ性も高く、好みに合わせて細かく設定できます。ここでは鉛筆(6B)を使用。筆圧に合わせた変化も大きくて、かなりペン先が柔らかく感じられます。
ユニの4Bくらいの印象です。
ペン先からグラデーションがつくため角は出ますが、表情のあるザラつきが気持ちいいですね。
寝かせたときのブラシサイズなども細かく設定できます。
とことんカスタマイズして好みの使用感を得たい人にオススメです。
SketchClub
最近のアップデートで日本語にも対応した「Sketch Club」も傾きに対応する鉛筆ブラシがあります。ダウンロードできるブラシの中から「A8 Pencil Shading 2.0」を使ってみました。
柔らかい輪郭の中にも粒子感があります。
寝かせたときには適度なザラつきを感じますが、比較的柔らかいアウトラインが出ます。
ペンを立てたときと寝かしたときのザラつきの差が大きく、1つのブラシでダイナミックな変化を楽しみたいときに最適です。
まとめ
鉛筆ツールはApple Pencilの魅力を最も実感できるツールだと思います。シンプルなツールだけにアプリによって使用感にはかなり差があるので、いろいろ試して見ると面白いと思います。
ProcreateやSketchClubを使って好みの書き味になるように、カスタマイズするのも楽しいですよ。
ぜひお試しください。
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