高機能なテキストエディタ「Drafs」に最新バージョンアプリ「Drafts 5」がリリースされています。アプリの基本機能は無料で使うことができるようになりましたが、Drafts Proと呼ばれる有料サービスに登録することで、アクションのカスタマイズなど多彩な機能を使えるようになります。
Drafts Proで使える機能を実際に試してみました
以下課金するとアンロックされるDrafts Proで使える機能を中心にご紹介します。Drafts Proに登録するとはじめの7日間は無料で利用できるため、その間に継続するか検討できます。
- 登録してはじめの7日間無料
- 月額240円
- 年額2,200円
月額で12ヶ月支払う(2,880円)より、年額で契約する方が680円安くなる計算です。大半のユーザーが無料のまま使い続けるか年額支払うかに分かれそうですね。
アクションの作成やカスタマイズ機能
やっぱり「Drafts」と言えばアクション機能なしには語れません。アクションとは他のアプリにテキストを渡して共有したり、変換したりとかなり色々なことができます。プログラミングの知識がある人なら自作のアクションを作って独自の作業環境を組み立てられるでしょう。欲しい機能があるアプリを探すのではなく、欲しい機能を自分で追加するといった感じです。
個人的には「Workflow」連携を1番利用しています。ブログに投稿するときに画像をアップロードしたりリンクを作成したり通常のテキストエディタではできない部分を全て補ってくれます。
追加したアクションはテキスト編集中にはキーボードの上にボタンとして配置できます。アンドゥ・リドゥ、カーソル移動など編集作業を効率化できるボタンも非常に便利です。
「Drafts 5」になって1番の変化はアクションボタンにアイコンを表示できるようになった(以前のバージョンではテキストのみ)こと。iPadの画面ではそれほど重要ではないのですが、iPhoneで使用するときにはテキストよりアイコンの方が省スペースでボタンの意味を表示できるため、より多くのボタンを画面内に収めることができます。
また各アクションにはキーボードショートカットを割り当てることができるため、iPadでBluetoohキーボードやSmart Keyboardを使える環境ならキーボードから素早くアクションを実行できます。
上の画像のようにShift、Option、Control、⌘(Command)とキー1つの組み合わせを登録できます。
マークダウンのハイライト表示
「Drafts 4」との編集画面での大きな違いはマークダウンのハイライト表示です。以前のバージョンでは全て黒色のテキストのみで表示されており、マークダウンで見出しやリンクを作成した場合に見分けがつきにくい状態でした。
「Drafts 5」では上の画像(右)のように見出しを暗い赤色、リンクをブルーで表示しており見分けがつきやすくなっています。最新のテキストエディタにはこうしたハイライト機能が採用されているものが多く、時流を取り入れた形となっています。
テーマやアイコンをカスタマイズ
インターフェースのテーマにはライトテーマとダークテーマの2つがあり、アプリに登録されている配色から好きなものが選択できます。設定で「Automatic」にしておくと環境の光の量をセンサーで計測して、ライトテーマとダークテーマを自動で切り替えます。
またアプリのアイコンのデザインと色も変更できます。この機能はiOS11から採用されたもので、一部のアプリでもすでに使われている機能です。
Workspaceではタグでメモを分類して表示
新しく追加された「Workspace」を使うと、ファイルをタグを使ってソートできます。タグは編集画面の上にあるボタンから追加。すばやく目的のファイルを見つけだすことができます。
さらにiPadの横画面ではファイルリストを表示したままテキストの編集ができるようになりました。
「Drafts 4」ユーザーは移行すべき?
別に販売されている「Drafts 4」は買い切りのアプリで私もしばらく使っていました。「Drafts 5」がリリースされてもサポートは続けられるため使い続けることは可能です。しかし開発を応援したいということとアクションの見た目のカスタマイズ性の高さに魅力を感じてとりあえず課金しました。また今後のiOSアップデートに伴う新機能が期待できるのは「Drafts 5」のみになりそうです。
「Drafts 4」で満足していて月額課金制に納得できないなら「Drafts 5」を無理に導入する必要はないでしょう。しかしアクションボタンに魅力を感じてカスタマイズするのが楽しめる人ならメインのテキストエディタとして大活躍してくれるはず。
iPadの高機能テキストエディタアプリには、Bear、Ulysses、iA Writerと他にも優秀なものが揃っています。これらを比較しながら自分にあった編集環境を構築してみてください。
コメント