iPad版のPaintstorm Studioが最新バージョンにアップデートされています。デスクトップバージョンと同じブラシのBlur(ぼかし)設定が追加されるなど、使用感に関わる改良が加えられています。
アップデートの内容を詳しく解説していきます。
What’s New(Paintstorm Studio 1.54の新機能)
- A new «Blur» parameter of the brush added that affects the strength of the paint mixing
- An ability to select layers in Photoshop style from the drop-down list (Menu->Define Hot Buttons->Select Layer)
- An ability to display the «Thumbnails with layer bounds» added to the options of the “Layers” panel
- A bug of Import textures from iCloud fixed
- Now the Autosave files are stored in the app Documents folder (iTunes)
ブラシのBlur(ぼかし)の強さ設定が追加
Blurはぼかし用ブラシ向けの設定で、ぼかし具合の強弱を調整できます。100が最も強く、0になるとぼかし効果がなくなります。
(ぼかしブラシとはColor amountの値が0のブラシを指します)
描画用のブラシでBlurの数値を下げるとブラシの輪郭がぼけていくようになります。ぼかしが強くなるのに合わせて、色味は薄くなるため描画で使うには適度に調整が必要になります。
基本的にはぼかし用ブラシでのみ使用する設定となるでしょう。
注意したいのはブラシの設定によってはBlurの項目は表示されません。何が影響しているのか調べてみたところ、Featureがオン(刷毛のアイコンが点灯している)の状態ではBlurは表示されないようです。
Featureはブラシ形状を強調する設定なので、Blurと両立できないのかもしれません。
描画内容からレイヤーを選択できる
レイヤーを素早く切り替えることができる機能も追加されています。使用方法はHot Buttonsで「Select layer」を追加、「Select Layer」ボタンを押しながらキャンバス上をタップします。
レイヤーごとに塗り分けをするようなイラスト制作では、レイヤーを素早く切り替えながら作業ができるのは便利ですね。
まぁ使わない人は全く使わないかもしれませんが、覚えておいて損はないでしょう。
サムネイルの表示方法を切り替える
レイヤー表示のオプションとして、サムネイルの表示方法を切り替えできます。「Thumbnails with layer bounds」にチェックを入れると、キャンバス全体を表示していたレイヤーサムネイルが、描画部分だけを表示するようになります。
サムネイルが小さくてレイヤーに何が描かれているか区別がつかない、と言う人には重宝する設定ではないでしょうか。
自動保存ファイルはiTuens内に作成
アプリ内の設定で自動保存(Autosave)をオンにしていると、指定されている時間ごとにファイルのバックアップファイルがiTunes内に保存されます。
新機能解説は以上です。
細かな不具合修正も含まれていますので、すでに購入されている方はアップデートしておくといいでしょう。
されにしても最近は、デスクトップ版とアップデートのペースが近くていいですね。
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