iPadに最適化された最速ペイントアプリ「Procreate」の最新バージョン1.7をレビューします。便利なジェスチャー機能追加やカスタマイズできるキャンバス作成など新機能盛りだくさんの内容となっています。
前編と後編で詳細に機能を解説していきます。
Procreateは独自の描画エンジンを搭載。他のペイントアプリを圧倒する描画スピードと大容量のキャンバスサイズに対応しています。64bitカラー+Retinaディスプレイ対応の美しい画面でスケッチを楽しめます。
最大4096ピクセルまでカスタムキャンバス作成
キャンバスを新規作成するときには数値入力して好きなサイズと比率で作れるようになりました。上限は4096ピクセルまで作ることができます。iPadのペイントアプリとしてはキャンバスサイズも追加レイヤー数でも最大ではないでしょうか。
キャンバスサイズをカスタムして作成する意外にも、今までの3:4比率に加えて正方形やシネマサイズ(風景画などに便利)から選ぶこともできます。
【機種別の最大キャンバスサイズ】
iPad3・iPad4 最大4096×4096 レイヤー2枚
iPad2・iPad mini 最大4096×2616 レイヤー1枚
カスタムブラシと作品ファイルの共有
カスタムブラシの出力するときはブラシ選択ウィンドウの上で右にスワイプします。
3つ表示されるボタンの左端、[Share]ボタンをタップ。
ブラシファイルの出力方法は、メールに添付・Dropboxへ保存・iTunes経由で保存、から選択します。メール添付でEvernoteに保存、もしくはDropbox保存が便利ですね。
.brushという拡張子のファイル名で扱われます。
インストールする場合は、iPad内で「このアプリで開く」からProcreateを選ぶだけでOK。
作品データ出力にもProcreate独自のファイル形式(拡張子 .procreate)がサポートされるようになり、作品データの外部保存が可能になりました。サイズの大きな作品では出力に時間がかかることがあります。
新しいレイヤー操作ジェスチャーとブレンドモード
レイヤー操作は新しいジェスチャーを使って素早く行うことができます。
アルファのロックも左にスワイプするだけでON・OFFが可能。
レイヤーの透明度を変更するときには、2本指でレイヤーをタップしてから画面上を左右にスワイプします。
画面上で3本指でタップすればツールバーを非表示にしたフルスクリーンモードに。3本指で「Z」を描くように動かすと選択中のレイヤーを全画面消去します。
レイヤーウィンドウ内の右端「N」のマークのボタンを押すと大幅に追加されたブレンドモードにアクセスできます。新しく追加されたブレンドモードは以下の12種類。
– Color
– Saturation
– Hue
– Luminosity
– Overlay
– Hard Light
– Soft Light
– Linear Burn
– Color Dodge
– Color Burn
– Difference
– Subtract
上記のジャスチャー操作になれない人はレイヤーウィンドウ内をタップすることで表示されるメニューからでも透明度の調整やレイヤー結合などの操作が行えます。
iPad miniでは画面が小さいため、こちらの方が使いやすいかもしれません。
使いやすい新ブラシセットが3種類追加
新しいブラシを購入できる「Artery」にも新セットが3つ追加されました。
ブラシ選択ウィンドウ上部で右にスワイプするとボタンが表示されます。
新しいブラシセットは「pro water」「pro organic」「pro industrial」、各85円で購入できます。セットアイコンを選択すると試し描きできるので、実際に試用してから購入するといいでしょう。
豪華なサンプルアートが3種類追加
プロイラストレーターによるProcreate作品が3種類追加されました。過去の記事でも紹介したNikolai Lockertsenさんの作品もあります。やっぱり恐ろしいほどの描き込みです。
サンプルアートは削除してしまっても、iPadの[設定]→Procreateの項目→[Restore Default Artwork]でオンにしてからアプリを開くと復活できます。
新しいスポイトツール表示とスウォッチ増量
スポイトツール表示では過去の色と比較できるような表示デザインに改良され、作成した色の保存領域が4倍に増えています。
筆圧スタイラスペン対応や移動ツールなどのレビューは後半で。
Procreate 1.7についての疑問などあればコメントまでどうぞ。
Procreate (2.1) カテゴリー:エンターテインメント 価格:¥600 開発:Savage Interactive Pty Ltd |
コメント