ワコムからCintiq Proモデルの半額以下で「Wacom Cintiq 16」を発売開始。ペン性能や液晶を比較した製品レビューまとめ

ワコムからCintiq Proモデルの半額以下で「Wacom Cintiq 16」を発売開始。ペン性能や液晶を比較した製品レビューまとめ

クリエイター向け液晶タブレットメーカーのワコムは、ハイエンドモデルの「Wacom Cintiq Pro 16」の約半額に近い価格で「Wacom Cintiq 16」を新発売します。税込73,224円でワコムの高性能ペンが使えるならかなりお買い得な商品。さらに16インチモデルであれば本格的な制作にも対応できるでしょう。

ワコムとは思えないほどリーズナブルなCintiqが登場

ワコムとは思えないほどリーズナブルなCintiqが登場

ワコムの液タブは性能についてはお墨付きですが価格は相当高いといったイメージがあります。本格的に使える16インチなどの大型モデルは10万〜20万クラスであることがほとんどです。

ところが今回発売された「Wacom Cintiq 16」はペン性能はそのまま、液晶サイズもおなじで一部の液晶性能と解像度を下げたモデルが73,224円(税込)というのは破格の値段です。

今まで高価で手が出なかった学生さんや趣味で使ってみたい人とって、手が出やすい製品であることは間違いありません。

高級モデル「Wacom Cintiq Pro 16」との違いを比較

高級モデル「Wacom Cintiq Pro 16」との違いを比較

Wacom Cintiq Pro 16 Wacom Cintiq 16(NEW)
価格 181,440円(税込) 73,224(税込)
最大表示解像度 3840 × 2160 ピクセル 1920 × 1080 ピクセル
筆圧レベル 8192レベル 8192レベル
タッチ入力 マルチタッチ機能 なし
接続 USB Type-C or DisplayPort USB-Aなど HDMI/USB-A/電源 3in1ケーブル
質量 1.5 kg 1.9 kg
ダイレクトポインティング あり なし

上記のリストは性能に違いがあるものを中心にリストアップしました。まず液晶画面では解像度が大きく違いCintiq Pro 16では最大4K表示が可能ですが、新モデルのCintiq 16ではHDレベルになっています。

またダイレクトポインティングは、描画とペンの隙間にあるガラスを薄くして視差を少なくした液晶のこと。慣れれば問題ないのですが少ないに越したことはありません。

タブレットでは一般的なタッチ入力が使えないのも大きなマイナスポイントです。ただし誤動作が無くてよいという人もいるので、これも好みによって評価が変わりますね。

やはりCintiq 16は主に液晶の機能が削ぎ落とされていますが、価格にこれだけ差があるのであれば、許容できる範囲と言えそうです。

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発売日直前のテスト機でのレビューは概ね良好なようです。
今後も比較対象によって評価は変わるかもしれませんが、書き味に関してはCintiq Proと差がないため満足度が高い製品となっています。

実際に発売されてからクリエイターの評価がどうか気になります。

さらに他社製の駅タブ下取りで8,000円キャッシュバックのキャンペーンを3月31日まで開催

さらに他社製の駅タブ下取りで8,000円キャッシュバックのキャンペーンを開催

ワコムは2019年1月8日から3月31日までに専用ページで下取りを申し込めば、手元の液タブを8,000円で下取りして貰えるキャンペーンを行います。もちろん新製品のCinitq 16購入が条件ですが、下取り対象の液タブについては他社製品でもOKとなっています。

このキャンペーンは明らかに、海外製の安価な液タブを購入して不満のあるユーザーからの乗り換えを目的としたものでしょう。下取りしてもらえてさらに安く購入できるならユーザーにとってもメリットが大きいですね。

https://store.wacom.jp/campaign/shitadori/

さらに半額近い価格で購入できる海外製液タブに対抗できるか

さらに半額近い価格で購入できる海外製液タブに対抗できるか

Cintiq Pro 16の半値近い価格という点で話題をさらっている本製品ですが、海外製の液タブはさらにその半額近い30,000〜40,000円の製品が溢れています。

ただしそれぞれの製品は玉石混合で、トラブルがあっても自力でなんとかするしかない状況です。そういった意味で値段は安くとも玄人向けの製品と言えます。

一方でワコムの強みはそのブランド力とユーザー数の多さ。何かわからないことがあってもネットを見たり解説書でほぼ解決できます。ユーザーサポートがちゃんとしていれば充分に低価格な液タブに対抗できるはずです。

今後サポートの質を落とすようなことがあれば、逆にブランド力も低下してしまいます。ここで踏みとどまれるかワコムの企業努力が試されます。

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