大型タブレット「iPad Pro」をペン無しレビュー！大きさは新しい可能性を生み出すのかクリエイター目線で検証

本日から店頭購入ができるようになったiPad Proを手に入れたので、早速レビューしたいと思います。残念ながらApple Pencilはまだ手に入らず…。
ペン無しの使用感になりますが、ファーストインプレッションをお届けします。
買ったら試して欲しいおすすめのアプリも紹介します。

iPad ProのWi-fiシルバー128Gバイトモデルを入手

早速パッケージを開けて使用していきます。画面の大きさ・重さはある程度覚悟していたのですが、思っていたほどではなく、ノートPCの感覚で見ればむしろ軽く小さいとも言えます。

iPad miniに慣れている人にはちょっとデカすぎると感じるかもしれません。iPad Air2サイズが許容できるなら、より満足度が高まるのではないでしょうか。

同梱されているものは他のiPadシリーズと特に変わりなく、簡易な説明書と充電器、Lightning コネクタが付属しています。

Apple Pencilも入れておいてほしいところです。

ホーム画面のアイコンの並びが気になる

まずiPad Proを起動して各種設定を済ませたら、ホーム画面に違和感があります。

iPadを初めて購入したときのようなアイコンの隙間の広さ。iPad Proでも1画面に表示できるアイコンの数に違いはないようです。

ソフトキーボードが大きくて使いやすい！

次にテキスト入力を使ってみて大きさのメリットを実感できたのがフルサイズのキーボード。横位置で使用するとかなり大きさを実感できます。iPad Air2のキーボードに慣れていたので少し戸惑いましたが、慣れてくると快適になってきます。

上部に数字キーなどがあるのはやっぱり使い勝手がいいですね。

画面の大きさを生かしてSplit Viewが快適

iPad ProでのSplit ViewはiPad Air2のものとは異なります。iPad Air2ではやや狭い・ツールが小さい印象がありましたが、iPad Proでは充分なスペースがあるためマルチタッチ操作が快適。

特に画像編集（使用アプリはPixelmator）などのツールは小さなスライダーなどもあって、画面が小さいと操作が厳しかった。

iPad Proならストレスなく操作できます。

液晶タブレット感が存分に味わえる

まだApple Pencilがない状態でiPad Proの本当の姿ではありません。それでも画面の大きさと高精細な画面、高速な処理性能によって「液晶ペンタブレット感」が存分に味わえます。

「描くのが楽しい、気持ちいい」「没入感が高い」と思えるのは、やはり画面サイズによる部分は大きいでしょう。
試し書きはProcreateアプリでパームリジェクション機能ON、Jot Proスタイラスペンを使用しています。

iPad Proの機能をフル活用したアプリはこれから登場

クリエイティブ系のアプリの中にはiPad Proでのみ動作する機能があります。ベクターグラフィックアプリ「Graphic」は、通常は1つのファイルしか編集できませんが、iPad Pro上では2つのアプリを同時に開いてタブ切り替えしながら編集可能です。

現状ではこのようなアプリはまだ限られていますが、今後はどんどんデスクトップアプリに近い動作をするアプリが増えてくるはずです。

既存のBluetoothスタイラスやアクティブスタイラスは調整必要

アクティブスタイラスペンの波打ちはややマシになっているようです。でも代わりに描画位置のズレ具合が違うためか、ほとんどのペンで大きなズレを確認しました。

AdoniotとWacomのBluetoothスタイラスペンをiPad Proで使うには、SDKのアップデートがなければ使える状況ではないと思います。

Apple Pencil無しでの手書きメモは今までと変わらず

メモアプリで手書きメモを使ってみましたが、描画補正の遅れが結構気になります。普通のスタイラスで描いていると後から補正が付いてくるのが明確に分かるため、期待していたほど快適ではありませんでした。
Apple Pencilでは指よりも高精度で認識すると言われているので、Apple Pencil無しでの評価としてはiPad Air2以前と変わらないと思います。