Adobe Illustrator Drawは優秀なベクター形式のスケッチアプリです。iPadでイラストを作ってデスクトップのIllustratorで編集するといった使い方が想定されています。でもiPadだけでデータを使いたいときもあるはずです。
今回はiPadだけでベクター形式のファイルを出力する方法をご紹介します。
ベクター形式のイラストが作れる「Adobe Draw」
「Adobe Draw」アプリは無料でAppStoreからダウンロードできます。ダウンロードしてから実際に使用するためには必ずAdobe IDアカウントが必要です。
![](https://i0.wp.com/is4.mzstatic.com/image/thumb/Purple122/v4/0e/b7/ef/0eb7efbc-cf8a-0469-5f04-0f47a231c3a5/source/512x512bb.jpg?resize=100%2C100)
アカウントもアプリ内で無料で作成できます。
メールでの認証などを終えたら、作成したアカウントでログインしましょう。
作品データの出力方法を選択する
「Adobe Draw」アプリのキャンバスを開いた画面です。
画面右上の共有ボタンをタップして表示されるウィンドウで、作品データの出力方法をいろいろ選択できます。
その中の「送信先…」の項目からは以下の4つが選べます。
それぞれ出力されるファイル形式が異なります。
- Behance
- PSD形式のCreative Cloudファイル
- PDF形式のCreative Cloudファイル
- クリップボード
「Behance」と「クリップボード」では1枚のPNG画像として出力されます。
「PSD形式の〜」ではPSD形式で、「PDF形式の〜」ではベクターデータを含むPDFファイルが出力できます。
よってベクター形式でイラストのデータが欲しいときは、「PDF形式のCreative Cloudファイル」を選択しましょう。
Adobe Creative Cloudから作品にアクセス
今度は「Adobe Creative Cloud」から作品を開きます。「Adobe Sektch」と同様に無料でダウンロードできますので、ダウンロード後に同じAdobe IDでログインしてください。
![](https://i0.wp.com/is5.mzstatic.com/image/thumb/Purple111/v4/ee/19/9e/ee199ea4-2aa9-c336-8865-75e811728586/source/512x512bb.jpg?resize=100%2C100)
作品の「共有」ボタンから表示されるウィンドウで、「開く」を選びます。その後、作品データを送るアプリを選びましょう。
ここでDropboxなどのアプリに送信すれば、クラウドを通して作品データをデスクトップで受け取れます。
出力したデータを、iPadでベクターグラフィックが作れる「Graphic」アプリでデータを読み込んでみたところです。「Adobe Draw」で作り上げたデータをそのまま扱えました。
このようにiPadだけでベクターデータを連携して、デザインを作り上げることができます。
![](https://i0.wp.com/is1.mzstatic.com/image/thumb/Purple71/v4/3e/ef/ff/3eefff40-2d64-d910-96af-16bbdd39ad0e/source/512x512bb.jpg?resize=100%2C100)
Adobe SketchならPSDデータも出力できる
「Adobe Draw」と同じように「Adobe Photoshop Sketch」でもPSDファイルを出力できます。「Adobe Sketch」はPhotoshopブラシも読み込めるので、本格的なドロー系のイラストが作れます。
PSD形式のファイルを出力して、「Pixelmator」などの画像編集アプリで調整可能です。
![](https://i0.wp.com/is5.mzstatic.com/image/thumb/Purple111/v4/cf/2e/55/cf2e558e-0116-816a-18cd-e6bff2c0c90b/source/512x512bb.jpg?resize=100%2C100)
高機能なAdobeモバイルアプリを活用しよう
以上のようにiPad内でベクターデータやPSDファイルのやりとりが可能です。有料のCreative Cloudプランを持っている方でも、iPad内で作業したいときには重宝するのではないでしょうか?
現時点ではモバイルアプリは全ての機能が無料(作品を保存するためのクラウド容量は有料で追加)で使用できます。今後一部の機能が有料になる可能性はありますが、今のうちに試しておくのがおすすめです。
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