Windows/Macで販売中のペイントソフト「Clip Studio Paint」、通称「クリスタ」のiPad版リリースを希望する声を最近よく目にしますね。
高い精度と快適な使用感のApple Pencil、処理能力が飛躍的にアップした新iPad Proの登場によって、「クリスタが使えれば…」という声は広がっているようです。
果たしてiPad版クリスタは本当に出るのでしょうか?
↓iPad版クリスタ(CLIP STUDIO PAINT EX for iPad)が無事リリースされました。
iPad Proでクリスタを使うユーザーの現状
現状ではiPad ProとApple Pencilを使うユーザーは、ミラーリングアプリの「Astropad Standard」、または「Astropad Studio」を使ってPC上のクリスタを操作することが可能です。
でもiPad Proの性能が向上してくると、iPad Proでそのまま操作したいという欲求が出てくるのは当然だと思います。
このような流れから、「iPad向けクリスタ発売」を希望する声はセルシスに多数寄せられているようです。
販売元のセルシスはiOSを無視しているかというと、そうでもなく、イラストを共有できる「kakooyo!」を展開しており、「アイビスペイント」とのファイル連携も行っています。
iOS市場を全く無視しているわけではないものの、屋台骨であるクリスタを投入するかは慎重であるというのが現状だと思います。
現時点では、既存のアプリを通じて知名度を上げ、PCではクリスタを購入してもらう広告的な役割をiOSプラットフォームに期待しているようです。
iOS11リリースはさらなるPC→iPad移植を加速させる
デスクトップクラスの高機能なアプリをリリースするに際してAppStoreには悩ましい問題があります。
まずAppStoreでアプリをリリースする場合、提供する端末を制限することができません。
つまり最新のiPad Pro向けにアプリを作った場合でも、iPad2でアプリを購入して使用できます。購入ユーザー層を広くできる反面、古い端末で使用したユーザーから、不具合や動作不良の批判を受けやすくユーザーレビューが下がる要因になります。
サポートの面でも煩雑でしょう。
唯一利用者を絞ることができるのがiOSのバージョンです。
販売対象とするiOSバージョンを選択できるため、アプリの販売はiOS10互換端末にすることでサポート対象をiPad4以降に制限できます。
この秋にリリースされるiOS11では、対象が「iPad Air以降の端末」になるためさらに高機能なアプリをリリースしやすく、ユーザー層も一定数確保できる環境が揃います。
PC向けグラフィックアプリのiPad向け移植は増加傾向
昨年リリースの「Paintstorm Studio」はPC向けのインターフェースをほとんどそのまま使用する、割り切った移植をしたことで注目されました。最近ではPhotoshopキラーとして名前のあがることが多い「Affinity Photo」がモバイル向けに作り込んだインターフェースでiPad向けにリリースされています。
いずれもWindows/Macの両方でリリースされており、第3のPCプラットフォームとしてiPadを選択した形です。
メディバンペイント、ArtRage、Pixelmator、Autodesk SketchBook、Adobe Photoshop Lightroomなどなど他にも多くのPC向けのアプリがiPad向けに展開されています。
iPad自体の性能の飛躍的な向上によって、移植が容易になっているのが大きな要因ではないでしょうか。
iPad版クリスタが2018年ごろまでに出る可能性は何%?
iPad Proユーザーが増えて、要望が多ければ十分に可能性はあるのではないでしょうか。
もしiPad向けにクリスタが販売される場合、機能を絞ったバージョンのペイントアプリであっても高価格帯で販売しても売れると思います。
個人的にはリリースされる確率は期待を込めて「70%」と予想いたします。
みなさんの予想はいかがでしょうか?
コメント
お絵かき程度でしか絵を描きませんが、確かにクリスタのペンが一番使いやすいですね。
Paintstorm Studioのようなインターフェイスを採用してくれたら嬉しいですね。
iPad向けに改良して、コントロールパネル類を折りたたんでしまう方式はちょっと使いにくいですから。
出ましたね iPad版クリスタ。