アイビスペイント ibisPaint 4.3.0アップデート | パース配列定規や写真を背景素材に1発変換する超便利なフィルターなど新機能を徹底解説


学生からプロクリエイターまで幅広い人気のあるiOS向けお絵かきアプリ「アイビスペイント ibisPaint」の最新メジャーアップデート4.3.0がリリースされています。
今回のアップデートでは、パース(遠近法)を使って建物などを描ける機能や背景素材を作れるフィルターなど強力なツールがいくつも追加されています。

操作が難しい機能もしっかり解説してきます!
ぜひ新機能を活用して自分のイラストをワンランクアップしてみましょう。

今回も新機能盛りだくさんの大型アップデート


このブログでもアップデートごとに機能解説をしてきましたが、今回も盛りだくさんです。過去のアップデート内容について確認したい方は、以下の記事でチェックしてみてください。

今回のアップデート内容です。

[新機能] 各新機能の紹介はこちら
アニメ調背景、マンガ調背景、色収差(移動)、色収差(ズーム)のフィルタを追加
パース配列定規を追加
配列定規にパース機能を追加
(iPad/iPhone/iPod touch)ワコムのスタイラス Bamboo Fineline 3rdに対応

[改善・仕様変更]
写真読み込みや素材読み込み等において、読み込んだ画像のクリッピングをONにする場合が多いと思われる状況では、自動的にクリッピングをONにするように改善
変形ツールのレイヤー移動回転拡大において、クリッピングが有効な見た目のまま操作できるように改善
キャンバス画面等のエラーメッセージから「EXCEPTION CODE」を除去
(iPad/iPhone/iPod touch)一部のキャンバスサイズで最大レイヤー枚数を1枚増加
(iPad/iPhone/iPod touch)RAMが1GB以上の端末では画像インポートの最大サイズを2048pxから4096pxに拡大
(iPad/iPhone/iPod touch)編集が正常に終了した場合はipvファイルと同じディレクトリに作成される「[作品名]_editing」ディレクトリを削除するように改善
(iPad/iPhone/iPod touch)アンドゥキャッシュファイルのファイルの順番の判定を改良しIPVファイルの自動修復処理を改善
(iPad/iPhone/iPod touch)オンラインギャラリーに左右スワイプでの戻る・進む機能を追加

ここからはバージョン4.3.0の新機能について解説していきます。

 

写真を背景素材に変換できるフィルター2種


新機能の「アート」フィルターは、ツールボタン(筆のアイコン)から選択できます。
ツールボタンをタップして表示されるアイコンの中から「FXフィルター(FXと表示されたアイコン)」を選択します。


「FXフィルター」にはたくさんの画像加工機能が入っていますが、フィルターリストを下にスクロールすると「アート」のカテゴリが見つかります。
今回のアップデートで追加されたのは以下の4つです。

  • アニメ調背景
  • マンガ調背景
  • 色収差(移動)
  • 色収差(ズーム)


まずは「アニメ調背景」。
写真を鮮やかな色調と輪郭線を明快にした画像に変換します。

調整パレメータには以下のものがあります。

  • 昼 – 夜
  • 明るさ
  • コントラスト
  • 彩度
  • 輪郭線の濃さ


「昼 – 夜」の数値を変更すると、例えば昼間の風景写真でも夕方や夜(明け方)っぽい色調になります。100%にすると明るい場所にキラキラしたエフェクトが追加されます。夜の街の雰囲気を出したいときなどに効果的でしょう。


「マンガ調風景」では写真のモノクロに変換、スクリーントーン化してくれます。
調整パラメータには以下のものがあります。

  • 明るさ
  • コントラスト
  • 輪郭線の濃さ
  • トーンの大きさ
  • 黒側
  • 白側


「トーンの大きさ」ではスライダーを動かすとOFF、L4、L6、L8、L12、L16の6つから選択できます。それぞれスクリーントーンのドットの大きさを表しており、使用するイラストの雰囲気や印刷時の解像度などに合わせて変更するといいでしょう。


「黒側」の数値を大きくすると画像の中の黒っぽいところを真っ黒に近づけます。
「白側」の数値を小さくしていくと、画像の中の明るいところを真っ白に近づけます。

黒白はっきりした背景を作りたいときに調整するといいでしょう。

色収差フィルターを使ってイラストに彩りを


「色収差」フィルターには移動とズームの2種類があります。これは色のズレがおきる方向が違うだけです。好みに合わせて使い分けてください。

調整するパラメータは以下のようになります。

  • 距離
  • 方向 (移動のみ)
  • 色の順序 R-G-B (配色を入れ替える)


「距離」を大きくするとズレが大きくなります。

注意したいのはフィルターを適用すると、レイヤー内の透明な部分は白地に置き換えられてしまいます

レイヤーを多用してイラストを描くときはフィルターを使わずに、イラストが完成して画像を出力したものを読み込んで適用するようにしましょう。

パースに対応した配列定規


過去のアップデートで追加されていた配列定規も、パースをつけて変形することができるようになりました。角に表示されている点をドラッグ、好きな角度になるように移動させます。

変形ができたら下にあるロックボタン(錠前のアイコン)をタップします。


定規が編集できたらオレンジ色の枠内に描きます。
描いたものがすべてのグリッド上に描かれています。

 

↓次のページでは「パース配列定規」について詳しく解説します。

コメント

  1. init より:

    http://ameblo.jp/plus2222/entry-12253663089.html
    このサイトたくさん無断転載されてます

    • Necojita より:

      ご報告感謝。

      何だかたくさん転載してますね…。
      リンクを記事トップに貼っているところを見ると、悪意のある転載でもないような。
      「転載」の捉え方が違う場合、理解して頂くのは難しそうです。

      対策を考えてみます。