iPadのお絵描きアプリ「Procreate」はブラシのカスタマイズ性の高さも大きな魅力です。今回はブラシを自作するときに知っておくと便利なテクニックをご紹介します。(Procreate 4.0対応)
実際にアプリ内で「鎖ブラシ」を作りながら解説。記事最後にブラシファイルの無料ダウンロードもあります。
Procreateだけで簡単にオリジナルブラシを作る
カスタムブラシの作り方を理解しやすい「鎖ブラシ」をProcreateで作りながら、ブラシを作るときの便利なテクニックを解説していきます。
(1) 正方形のキャンバスサイズを用意する
まずはギャラリー右上の「+」キャンバス作成パネルを開きます。開いたウィンドウの1番下にある「カスタムサイズを作成」を選択しましょう。
「カスタムサイズを作成」では数値を入力して好きなサイズでキャンバスを作れます。
ブラシのシェイプを描くためのキャンバスを作ります。Procreateでブラシに登録できる画像の比率は 1 : 1 の正方形です。
「新規カスタムキャンバスサイズ」として適当な大きさの正方形キャンバスを登録します。一度作った新規キャンバスはリストに追加され、次回からすぐに選べるようになります。
高画質なブラシを作りたい場合は、登録できる最大サイズ1024×1024pxで作成しましょう。(最大サイズ以上のサイズで作成しても縮小されます)
Procreateで描いた画像をクリップボードから使う
キャンバスが用意できたら使用するシェイプ(ブラシの形状)を作成します。
ここでは鎖ブラシに使うための形状を描きます。
使用する画像が完成したら、下方向に3本指スワイプでメニューを表示。その中から「すべてをコピー」を選択します。
これで画像がクリップボードにPNG形式の画像で保存されました。次はこれをカスタムブラシに登録しましょう。
ブラシのウィンドウ内で右上の「+」ボタンをタップ。次に表示される画面で「シェイプソース」内の「シェイプを選択」をタッチ長押しします。
表示される「ペースト」メニューをタップすると、先程作成したブラシ画像が貼り付けされます。
ただしそのままではブラシ形状が正しく表示されないので、「シェイプソース」の「シェイプを反転」をタップします。
これで黒白が反転されるためブラシ形状が表示されるようになりました。
(黒地に白で描かれた画像を用いる場合はこの手順は不要です。)
グレインソースには、「Proライブラリから入れ替え」で「Blank」(無地の何もテクスチャのない画像)を登録します。
素材の登録ができたら、あとは思い通りのストロークになるように設定項目を調整します。調整するときには、ブラシプレビュー欄に試し書きしながら行うと便利です。
鎖ブラシのように素材をストロークに合わせて配置するブラシを作るなら、以下の2つの項目を調整するといいでしょう。
ストローク → ストロークのプロパティ → 間隔 スライダーを動かして調整
シェイプ → シェイプの動作 → 回転スライダーを右端へ(ストロークに合わせると表示される)
これで鎖ブラシの完成です!
完成した鎖ブラシ無料ダウンロード
カスタムブラシを作る手順の解説は以上です。
カスタムブラシを作るのが難しそうと感じている方もとりあえずブラシファイルをダウンロードして、調整項目を弄ったり使用する画像を変えて試してみて欲しいと思います。
(データの再配布、ファイルへの直リンクは禁止です。)
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